今回は「アリ」ではない。いよいよ、想定内だが来る時が来たよ。
昨日会社から帰ると、吐いた跡やら、まあリビングが散らかってた。
調子は悪そうだったが、初めてベッドでもソファーでもなく、床に横たわる。
起きようとするが、手足に力が入っていない。「もう危ないか・・・」
ずっと「オムツ」をしていたが、そこにもしている形跡はない。食べてないし
出してない。自力で立てない。もはや、息をするのが精一杯。
いつも一緒に寝ている。「今日は最後かも」そんな覚悟でぬくもりを感じた。
2年近く吠えてなかったが、何度も吠える。何か言い残したかったのかな?
でももう17歳。病気も持ちながら、必死でここまで生きてくれたね。
今日の朝方だった。冷たくなってた。もちろんそうなるのはわかってた。でも
俺はいつも通りに添い寝した。こうやって目覚めてここにいるのは最後だね。
思えば、義母の飼っていた犬を預かった事から始まり、いつの間にか10年。
子供がいないうちら夫婦にとっては、当然だが愛すべき家族、「子供」だよ。
常に家庭を盛り上げ、楽しませ、悩ませ、そしてなくてはならない存在だった。
俺が弱ってた時、横でいつもうつろな目で励ましてくれた。いい子だったな。
近々火葬をする。それまでは冷やしながら自宅で安置する。今まで散々仕事で
「孤独死」と向き合ってきた。だからこそ、遺体はきれいでいさせたい。
今まで本当にありがとうな。ここまで生きてくれて、隣にいてくれて、俺の帰りを
出迎えてくれて、笑わせてくれて、楽しませてくれて、最後は悲しませてくれて・・・。
もう、全てから開放されて、痛みも苦しみもない世界でゆっくり眠ってください。
この心の空白は否めないが、でも俺、頑張るよ。ダメ人間だけど、でも見ててな。
2018.9.16 TOM




