丸い縁、それに沿うように書かれている数字、そして、
2本の針が一体化した一本の針。
その針は、とても綺麗に真上を指していた。
やっちまった、、、、、
「やっちまったなー」
「ねー。まさか誰も起きないとはねー。
まさか私達も全員寝てるとはね~。」
「ホントしっかりしてくださいよー。」
「あはは。ごめんごめん。」
あの後、何故か一緒に寝ていた小嶋先生通称にゃんにゃん、芯悟先生通称芯ちゃん、みるきーを含めた8人が目覚めたのはあれから30分後のこと。
ちなみに、最後まで寝ていた1番寝起きの悪い人はあっちゃん。
そのときのあっちゃんは半分起きて半分寝てる状態で、そのフワフワした感じがちょっと可愛く思えた。
そのあと、それぞれの家の方向別に車で送ってもらうことに。
オレとあっちゃんは、にゃんにゃんの車で帰宅。
睡眠欲旺盛なあっちゃんは爆睡。
オレは、景色を眺めている。
いつも通って見慣れているはずの通学路は、いつもの夕暮れ時とはまるで別物の姿を演出している。
暗闇の中無数に輝く街灯、いつもは賑わっている空っぽのコンビニ、全てのものから少し新鮮味を感じた、夜の通学路。
「ほーら!あっちゃん着いたよ!起きて!」
「待って後三分、んー。」
「もー、、、」
こじ、にゃんにゃんが今日のいきさつをオレとあっちゃんの母さんにしどろもどろに説明している間、あっちゃんは一向に起きる気配を見せない。
そんでもって、先生ににゃんにゃんってどーゆーことだよ。笑
「フフフ。」
「あっちゃん起きてんならもう帰ろって、寝言かい‼︎」
急に寝ながら笑いだす不思議なあっちゃん。
一応ツッコミを入れておいたが、もっと見たいと思わせる小動物的な愛しさを覗かせている。
みんなでいる時とは違う、ほのぼのとした感じの温かさを感じた。
懐かしい感覚。
もう二度と手に入れることが出来ないと思っていた感覚だった。