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TYのブログ、AKB恋愛小説

こんにちはー!シカゴ住み、高1男子TYと申します。主にAKB恋愛小説を書いていこうと思っています(・∀・)まだまだ未熟な自分の作品ですが、読んでもらえたら嬉しいです(๑>◡<๑) よろしくお願いします!



「いよいよ明日だねー。」


「なんか、あっという間じゃない?」


「うん。」



早いもので、明日はもう体育大会当日だ。

まぁ、早く感じるってことはそれほど真剣にやってきた証だろう。
と、自分を勇気付けてみるけど、ぶっちゃけまぁまぁ不安だ。


もし、自分のミスで負けてしまったら。みんなの努力を潰してしまったら?
そんなことが頭を駆け巡る。


そう、オレはネガティブ、というか、心配性なのだ。
これは生まれつきというか、仕方ないというか、治しようがないのだろう。



「あっちゃんは緊張しないの?」

窓の向こうで、少し眠そうにあくびをするあっちゃんに尋ねる。



多分だけど、あっちゃんは基本緊張しない性格だ。

あっちゃんは、いっつものほほ~んとしてて、若干天然で、結構楽観的ってイメージ。


羨ましいかぎりだね。うん。


「緊張しないよ~。だって、私が失敗しても優子とか昴希が取り返してくれるもん。」


「な、なるほどね。笑」


「もしかして、緊張してるの~?
あーまぁ、確かに闘起心配性だからね~。

心配しなくても大丈夫だよ!あの三人は運動系ならなんでもできるから。」


その心の余裕が羨ましいよ。


「それにさー、闘起だって運動神経いいじゃん!大丈夫だよ!

なんかスポーツやってたの~?


待って!いわないで!当ててみる!
えーっとねー、野球じゃなさそうだなー!
テニスもなんか違いそーだしー。」



何故か少し興奮気味のあっちゃんをよそに、オレは部屋の片隅に転がるバスケットボールに焦点を合わせていた。




「ねぇー聞いてるのー?正解教えてよー?
ラクロスでしょ⁉︎ラクロスっぽい顔してるもん!」


「あっごめんごめん。
っていうか、ラクロスっぽい顔ってなに⁉︎

バスケやってたんだー。」


「、、、


バスケか~。ラクロスっぽい顔だと思ったのに~。」



少しの沈黙。表情の変化。オレはそれを見逃さなかった。


"過去のことについて触れたらまずかったかも、、"という思いがあっちゃんの頭の中を駆け巡っているのだろう。


オレも最初は拒否反応がでると思ってた。
でも不思議なことに、切ない気持ちにはならなかった。

理由はわからない。ただ、いつも過去関連のことで感じる傷口をえぐられたような感覚は、全くなかった。



「六年間かな。ずーっとバスケ一筋だったんだよね。
楽しいよ、バスケは。」



こーゆー時は、自分から喋って気にしてないことを伝えるのが一番だろう。
オレが相手の立場なら、そーしてもらえると気が和らぐ。


「バスケってさ、あんなちっちゃーいリングの中にボール入れなきゃいけないんだよー?難しくないの?」


「難しいけど、入った時の快感がクセになるんだよね。特に3pシュートとか。」


「ふーん。なんかルールもよくわかんないし、私は見てる方が好きかなー。」


「ルールわかれば絶対楽しいって!あのシュッっていうゴールの音がクセになるよ。笑」



一時はピンチを迎えたものの、また弾み出した会話。
やはり、あっちゃんとの会話はなにか温かいものを感じる。


「あっやばい!闘起!もう12時過ぎてるよ!明日本番なのに!」


「うぉっホントだ!これはやばい!寝なきゃ!」


「だね!おやすみ!明日がんばろーね!」



会話に終止符をうち、ベッドへもぐる。

しかし、ベッドに潜ったはいいものの、何故か眠りにつけない。
やはり緊張しているのだろう。


ふと首を傾けた先にはバスケットボール。

懐かしい映像が蘇る。





「闘起すげーなー。お前今日30得点だぜ。」

「いっつもそんなもんじゃね?ただ外から8本で中2本入れただけじゃん。」

「イヤイヤ普通の選手ならそんなことなかなかないから!君特別だからね!」

「そーか?」



懐かしい思い出。戻りたくもなるけど、そんな思いをしまい込み、明日のことを考えているうちに、意識は無くなっていた。