TYのブログ、AKB恋愛小説 -11ページ目

TYのブログ、AKB恋愛小説

こんにちはー!シカゴ住み、高1男子TYと申します。主にAKB恋愛小説を書いていこうと思っています(・∀・)まだまだ未熟な自分の作品ですが、読んでもらえたら嬉しいです(๑>◡<๑) よろしくお願いします!





「よっしゃ!決めましょうかー!」




今朝の出来事によって、オレ達のスケッチブックに新たに書かれた絆。

それは本当に固いもので、もう決して壊れない。


そう確信出来るほど充実した一日だった。



そしてこれから、、


「決めよ決めよっ!



体育大会の出場種目!」







体育大会。


その知らせが舞い込んだのは、朝礼の時だった。



もちろん、校内の5人でやるわけではない。


詳しい話はあまり知らないが、
この地域にあるうちと同じような事情を抱えた学校、うちも含めて5校でやるらしい。

開催は二週間後。




みなさんもうおわかりだと思うが、


みんなやる気満々だ。
特に優子なんか某M岡さんばりの熱さだ。

あの熱いで有名な某M岡さんとタメをはるくらいに熱い。


見てて面白いが、あと二週間あるぞ。笑




かくゆうオレも運動は好きだし、みんなへの恩返しへのきっかけになるかもしれないので、もちろんやる気はある。





「よし!じゃあどーやって決める?」


「えー私運動苦手だからちょっと気乗りしないなー、、、」
と、あっちゃん。


「そんなこと言わないでさ、その分私達がカバーするから安心してよ‼︎」

某M岡さんばりに熱い優子からのメッセージ。



こんなことをサラッと嫌味としてでなく言えてしまう。

なんと言うかすごく純粋で、うらやましかった。




確かに、体育でみてる分には
昴希、恋、優子は運動神経がとても良い。
しかも、自分で言うのもなんだがオレも運動神経はいい方。


3人は何かスポーツをやっていたのかな?

気にはなったが、過去のことというのもあり、聞くに聞けない。



それでも、世間一般の高校生と比べたら十分ハイレベルなチームだし、優勝も狙えるだろう。

それだけに、重視されるのは競技選択。



適材適所に人材を配置すればかなりのパワーを発揮できるが、運動神経がよくてもそのスポーツに対する適性が無ければ、もったいない事になってしまう。


言うならば、第一関門だろう。



競技は、100m走、110mハードル、1000m走、走り高跳び、走り幅跳びの5つ。



「まぁ、あっちゃんは簡単な競技にしてあげた方がええかもな。」


「ちょっと昴希それどーゆーことー?笑
まぁ、簡単な競技の方がいいけど、、、」


「ほら。簡単な競技の方がええやろ?」


「、、、うん。」


「ちょっと昴希調子乗りすぎー!ほんな偉そうに言うんだったら、昴希一番難しいのやってくれるんだよね~?」


若干凹み気味なあっちゃん。

そんなあっちゃんをフォローする優子。



あまりキツイとは言えないあっちゃんいじりに反応した優子。


やっぱり、優子に限らずここのメンバーは人間関係とかについては少し敏感なのだろう。


まぁ、悪いことではないと思うがな。




結果、話し合いは流れるように進み、
100m走に優子、
110mハードルに恋、
一番疲れる1000m走に昴希、
比較的楽な走り幅跳びにあっちゃん、
そしてオレは走り高跳び
という人選になった。


適材適所な人選だと思うし、オレ自身走り高跳びは好きな方なので満足だ。

みんなもオレと同じだろう。



「ちょっと待ってーな!1000mはキツイて!
1000mやで⁉︎10000cmやで⁉︎100000mmやで⁉︎
長いてー!それは長いて!」


ただ一人、必死に反論する昴希を除いては。笑


そんな昴希のことは微塵も気にせず、気合を入れる優子。


「よっしゃ!じゃあ二週間後までめーっちゃ練習して、絶対優勝するぞー!」

「おー!」

「ちょっと待ってくれって!ホンマ頼むで!」




賑やかなカフェを包む優しい夕日。

そんな、はるか彼方で沈みかけている夕日の光はとても優しくて、落ち着けて、この場所にはピッタリだ。

その光に見守られながらカフェを出る5人。

色んな思いがありつつも、その光は安心感をくれて、なんだかんだ幸先のいい新生活のスタートを思わせてくれた。