自分の働いてる店にあるおばさんがやってきた。

まさかと思って声をかけてみたらやはり!





中学2年生のときの担任の先生だった。

自分の旧姓を名乗ったら先生は一瞬止まったがすぐに思い出してくれた。

卒業以来会っていないのだからそりゃそーよね。


『げんきなの!!?』はい!元気です!

あたしも嬉しくて先生の手を握りしめて『元気そうでよかった!!全然かわりませんね!!』

何歳になった?結婚はしたの?何年前に?!

たくさん質問してくれた(^^ )

その表情を見ればあたしなんぞにでも会えた事を喜んでくれてるのがわかる。




しかし仕事中ということで気を遣って無理やりに話を切り上げて早々に帰った先生。

先生が帰って行ったあと『あ、あれ聞けばよかった。アレも聞けばよかった…。写真撮りゃよかった!』と。

でも会えて良かった!

元気そうでほんとに嬉しくて嬉しくて♪(´ε` )









しかしその人は二日連続でやってきた(゜o゜;)

前日舞い上がって聞きそびれたこと色々聞く。

高○先生は元気ですか?

岩○先生は元気ですか?

などと思い出のある先生の今を聞く。

残念ながら亡くなってしまっていたり、今も元気に教師をされている先生。

20年もの時間が経っているなんて(´-ι_-`)






服装髪型違反、遅刻無断欠席、授業サボったり…思い出せばきりが無い…。

小さなことだけどたくさん先生の手を煩わせていた。

他にもいっぱい。

だと言うのにその先生があたしに言う。


『あなたには助けられたのよ』って。

??????????????????????????????
(・_・;)え???

あたしが助けた?

まったく身に覚えがないので頭にハテナが30個浮かぶ。






あたし先生のためになんもやってないよ。

反抗ばかりして迷惑しかかけてないよ!と言ったら

『二年生のとき本当に問題ばかりでこの仕事を辞めようかと悩んでた時にあなたにかけられた言葉で考えが変わったのよ。本当に助けられたの。それがずっと忘れられなくてね。あなたには芯がある。昔からそうだった!』

やはり…(・_・;)やはり先生。

誰かと勘違いしてるんじゃないの?って言ったら

あなたよ!!!だって。

何言ったんだろあの頃の自分。

先生も何を言われたかは忘れちゃったらしいけどあたしに言われて頑張ることができたのだと。

あの頃のどーにもならないクソ中学生だったあたしが

自信を失っているような先生に例えば『辞めないで頑張って』とか

普通であろうそんな事すら言える心は持ってない。

なんなら何言われても馬鹿にしたり、茶化すよーな事しか言わなかっただろう。

それに先生はいつも元気でまっすぐで教師を辞めようと考えていたなんて知らなかった。

何をいったのかわからないけど中学生の無責任な適当な言葉だったに違いないのに

先生はまじめに受け止めてくれていたんだなーと思うと

無邪気とは言え言葉って怖い。

言葉に責任持ってこれからは生きなきゃなと思いました。

もしかしたらあたしの言葉で先生は仕事を辞めてしまっていたのかも知れないんだもんな…。

なんだか申し訳ない気持ちで胸いっぱいになった。

中学の頃は本当にふざけて生きていたので心から中学生からやり直したい。

あるいは中学生の自分に会ってボコリ倒して調子にのるな!バカタレが!!と厳しさを体に叩き込んでやる。






いうことを聞かないハミ出し者(←先生はあたしをはみ出し者だったと言いましたw)だったのに

再会を心から喜んでくれて嬉しかった。

あたしなんぞに会えて嬉しそうにしてくれるなんてさ。

会えて良かったな-。





この先生があたしに『やれば出来る』と言う言葉を初めていった人。

『お前はやれば出来る子なんだからやりなさいよ!』と何度もやる気を出させようと励ましてくれた。

だけどこの頃のあたしは本当にひねくれており。

『〝やったら出来る〟はヤルんだから出来てあたりめーだ。やっても出来なかったら馬鹿じゃん。』とか言ってたな。

やっぱあの頃の自分に会ってぶっ飛ばしてやんないといけないな。