2年前ぐらいに信州読書会さんの課題図書だったので、私も一応購入しました。
最初の所で挫折して最後まで読めませんでした。
なぜか、その時に電子書籍も購入していて、もちろんそれも読まずにそのままでした。
ですが、最近なぜかなかなか寝付けない夜に開いてみました。
案の定すぐに気絶して朝を迎える。
続きは気になるものの、なんだか心地よくて最後まで読むことができました。
読み終わって、何だろこのモヤモヤは?
私の浅い読書経験では理解するのは難しいのかな?と少し方針状態になりました。
孤児って大変だし、誰でも自分のルーツを知りたがるし、ルーツを大切にするというお話なのかなと思いました。
でも、あんなに必死で両親の事を探して結局悲しい事実を知ることになる。
このお話は、本当に全部を受けとるのは違うような気もしました。
真実かもしれないし、そうじゃないかもしれない。
自分のルーツを知りたい気持ちは理屈ではないし止められない衝動のようなものかもしれないけど、それだけが全てではないように思いました。
今自分の出来る事、しなければいけない事を探す事が何より大切なんじゃないかなと。
過去のルーツに縛られて身動きがとれなくなってしまってはせっかくの人生が勿体無いようにも思う。
最後の方でフリップおじさんの告白の中で
『きみがどのようにして有名な探偵になれたかもわかっただろう? 探偵とはな! そんなものが何の役に立つ? 』ハヤカワ文庫p498
の一文が心に引っ掛かる。
その一文がさらにモヤモヤさせるけど、すぐに答えが出せるようなものではなく永遠のテーマみたいなものなのかな?となんとなく自分を納得させました。
カズオ イシグロさんの作品を他にも読んでみたいなと思いました。