こんにちは。ニャンモです。
6月10・11日に、東京都八王子市にて行われる模型展示会、「八展」まであと1週間。テーブル割も決定し、あとはどうやって展示するか考える日々を送っております。入場料は無料で御座いますので、良ければ皆様もご来場頂けますとと幸いです。因みに展示場所は公式HPにも載っておりますが、N-32.36の通路側になりますので、是非お越し下さい。
詳細は、以下のバナーリンクから、八展公式サイトをご覧頂ければと思います。
来週の宣伝もさせて頂いたところで、今秋ご紹介する作品のご紹介です。
皆様、「準弩級戦艦」というカテゴリをご存じですか?
以前、その53でご紹介した戦艦「渡島」の項にて説明いたしましたが、今回も簡単にご説明します。
歴史の中で、英国戦艦「ドレットノート」の登場以前と以後で、戦艦の様式は大きく分かれます。「ドレットノート」登場以前の戦艦には、30.5㎝主砲以外にも「中間砲」と呼ばれる15㎝以上30㎝以下の口径の砲を複数搭載する戦艦が、多数存在していました。当時の海戦距離は5km~10km程度と考えられており、主砲は装甲版を撃ち抜いて、機関部や弾薬庫を損傷させる事が目的。逆に副砲は、その速射性を生かして榴弾を大量に打ち込み、上部構造物を破壊するのが目的と考えられていました。
ですが、副砲の口径は大きくても15㎝程。もっと大きな副砲を搭載すれば、更に大きな被害を敵艦に与えることが出来る・・・。となれば、副砲が巨大化するのは当然の流れ。装甲巡洋艦の主砲を、副砲に流用した戦艦が世界各地で登場します。
有名な例では、23.4㎝砲を採用した英国戦艦「キング・エドワード7世」級や25.4㎝砲を12門も搭載した日本の「薩摩」級なんかが有名ですね。
そんな戦艦の新化の流れの中で生まれた準弩級艦の中で、イタリア海軍が建造したのが、この「レジナ・エレナ」級戦艦でした。
この「レジナ・エレナ」級戦艦は、前級たる「レジナ・マルゲリータ」級戦艦建造の際に、設計者の海軍大臣ベネジット・ブリン氏が考案した初期案を、新造艦として取り込んだ様なスタイルでした。その案というのは、主砲の30.5㎝砲を単装砲として減らした分、20.3㎝副砲を12門搭載するという物。ついでに前級では不足気味だった防御装甲を更に強化し、世界の戦艦と比較しても見劣りしない様になりました。
ただ個人的には、主砲が単装砲なので戦力が半減するのでどうなのか・・・・とは思ってしまいます。
しかし副砲は強力な20㎝連装砲6基12門とされた為、副砲の射程範囲内に入ってしまったら厄介な戦艦であろう事は間違い無いでしょう。また、主砲を減らした分船体重量も軽量になり、日本の「敷島」級戦艦より2000t近く軽く、全幅は22mと細めのスラっとした形状も相まって、姉妹館4隻ともにレシプロ機関でありながら20~22ノットの高速を発揮していました。
(レジナ・エレナ→20ノット、V・エマニエル→21ノット、ナポリ/ローマ→22ノット)
当時の戦艦は大体が18ノット前後だった事を考えると、最大4ノットの差は非常に大きく、波の穏やかな地中海では気持ちよく飛ばせた事でしょう。
また本艦の副砲は連装砲として纏められて、艦の両舷に3基づつ配置されましたが、艦首側の副砲は前方方面に射撃できるように艦首側面が曲線状に抉られており、本艦に独特なフォルムを与えています。
レジナ・エレナ級戦艦、ナポリ
(写真はWikipedeaより引用)
本級4隻は1901年から1903年までに起工され、1番艦レジナ・エレナは1904年、他3隻は1908年に竣工。後にWW1にて、ダータネルス砲撃やロードス島攻略作戦などに参加するも、大規模な海戦には参加せずに終戦。最終的には1923年頃には除籍が始まり、3番艦「ローマ」が1927年に除籍されて浮き住居(ハルク)となるも、1930年代には解体されました。
まぁ、本級の次に建造された戦艦が、30㎝砲3連装砲を4基12門搭載した弩級戦艦「ダンテ・アリギエーリ」級や「コンティ・ディ・カヴール」級だった事を考えれば、早めの引退は当然の流れだったのかもしれません。
さて、言うまでもなく1/2000で「レジナ・エレナ」級のキットは無いので、プラ板を切り刻む事に。特に、副砲設置部や本艦の特徴たる艦首部分を再現する為、プラ板の積み方を考えて切り出し、後々リューターで削れる様にしておきます。
かなり艦首部分の曲線は再現出来たと思います。出来た・・・・よね?ww
あとはいつも通り、主砲・副砲、上部構造物を手作りで作って行きます。
全幅が22mと「三笠」より狭いため、1㎜のズレが全体的なバランスの悪化に直結します。縮尺を再計算し、定規で確認しながら微調節を繰り返し、なんとか出来上がったのがコチラになります。
小さい・・・小さいんよ。戦艦というよりは、大型装甲巡洋艦という様な小ささ。
艦首の特徴的な抉り方が良く見える。光の反射がより引き立ててくれてますね!
右舷艦尾側から。前弩級艦らしいシンプルな艦上構造。単装主砲がアクセントに。
側面に設置された単装副砲が取れない様に、気を付けて持ち運びする必要が・・・
後継艦たるカヴール(改装後)と比較すると、あまりにも貧弱な艦に見える。
如何だったでしょうか?
なかなか「準弩級艦」というのはピックアップされない、所謂マイナー艦に分類されるかと思いますが、建造した国家ごとに独自性が多分にあって、写真を眺めるだけでも面白いと思える戦艦が多々あります。
まぁ、当ブログをご覧の方々なら、スラスラ暗唱出来そうですがww
次に準弩級戦艦を作るのなら、英国のロード・ネルソン級戦艦「アガメムノン」とか、フランスの「ダントン」級、オーストリア・ハンガリー帝国の「ラデツキー」級なんかも面白そうだなぁ・・・と思っています。特にオーストリア・ハンガリー二重帝国の戦艦は1隻も作ってないので、是非「テゲトフ」級と合わせて建造したい物です。
今週のご紹介は以上になります。来週は「八展」参加の為更新はお休みの予定です。Twitterなどで最新情報を更新しておりますので、どうぞそちらもご覧頂ければと思います。
では皆様、また再来週にお会いしましょう~。


























































