臥煙遠江 語録。
娘の神原駿河への言葉
神原駿河の記憶にある言葉
友人?の貝木泥舟に話した言葉
何となく、気になったワードを
書き留めました。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「薬になれなきゃ毒になれ。
でなきゃ あんたはただの水だ」
「駿河。 あんたの
人生はきっと人より面倒臭い。
だるくてうざくて仕方がない。
だけどそれはあんたが
優れているからではなく、
あんたが弱いからだ。
あんたは一生、その弱さを
抱いて生きることになる
−−−願わくば、
その『面倒臭さ』を、
あんたが生きがいとせんことを」
「あたしの娘って時点で
あんたはすでに呪われてる。
もっともそれはあんたに
限っての話じゃない、
『人間から生まれる』という時点で、
あらゆる赤ちゃんは呪われているのさ。
だいたい気持ち悪いと思わないか?
人間から人間が生まれるなんてさ。
命の営みを美しく神聖 だと見る
言説がまかり通る
世知辛い世の中だけど、
それは神様から与えられた
ありがたい 呪縛のような気が
しないかい?
それはあたしの気のせいかい?
いやいや、あんたを可愛いと
思うあたしの気持ちは、
あたしの意思 じゃなくって、
きっと神様の意志 なんだよね」
「神も悪魔も同じなんだよ
−−−ごちゃごちゃ御託を
並べたところで、
人間なんて連中のおもちゃだ。
そんなわかりきったことを
いつまでもごちゃごちゃ
考えてないで−−−」
「−−−さっさと目を覚ましやがれ馬鹿娘
今日からわくわくの新学期だろうが!」
「ははっ−−−自分の無意識化の
破壊衝動を知ってしまってると
辛いよねえ、駿河。
無知は罪じゃなくて救いなのに。
人間の本性が猿やら何やらのけだものと
一緒ってことを知らずに、大抵の人は
一生を終えられるというのに、
あんたは本当に災難だ。
いや、苛んだと言うべきかな?
別にわたしは、そんなことのために
あんたに『猿の手』を遺したわけじゃ
ないんだけどね。だったら何のためか?
訊くなよ、 そんなこと。
質問は負け犬のすることだぜ」
「考えただけ考え損だ。
人生に考える暇なんて1秒だってない」