イップ・マンの詠春拳の構え。

一見、地味にも見えるが、この拳法もまた奥が深い。





 今日で3月も終わりで明日からいよいよ新年度スタートです。転勤、転校、人事異動された方もいると思いますが新天地での慣れないことも多々あると思いますが頑張って下さい。 そして今日、都内で新たに新型コロナウイルスの感染者が415人となり再び徐々に感染者が増えつつある傾向です。だから今日まで緊急事態宣言を解除せず様子を見て良ければ4月5~7日に解除すれば良かったのに菅総理は焦ったのか?21日に中途半端な状態で解除して結局また感染者が増える結果となり第4派目前に迫ってしまいました。最悪の場合、菅総理は責任を取るべきだと思います。


 さて映画『イップ・マン』の映画シリーズをいよいよ見始めました。そして肝心の主人公であるイップ・マンの拳法を紹介するのを忘れていました。イップ・マンの拳法は「詠春拳」といって腕を短く歩幅を小さく使う拳法とされており拳術を中心技術として刀術と棍術とを含むとされ従手拳術に応用した部分も多く見受けられるとも言われています。それを聞くとジャッキー・チェンの映画『龍拳』もまた拳、手形、肘など蹴り技が少なく拳術を中心にした拳法に見え、まさに龍拳に近い中国武術のような気がします。

 ブルース・リーがイップ・マンを師匠として慕うのは彼が詠春拳の達人だけでなく人柄もあったと思います。作品を見た限りイップ・マンは武術の達人の中でも寛大な性格で手合わせや闘った相手のメンツを守ったり他人を思いやる性格も見られます。決して拳法で金儲けしようとせず弟子もほとんどとらない主義で武館(道場)も設けず(*)自身の家の中で常に稽古している。しかし武術の達人らしからぬ言動(卑怯な戦法や敗れて倒れた相手を更に痛めつけるなど)する者に対しては非情に徹するという恐さもあります。普段、温厚な人が本気で怒ると本当に怖いという、まさにそれです。



 (*)但し様々な事情から家族が生活苦となってしまった場合は武館を設けて弟子達をとって稽古代で生計を立てたりすることもある。