小学校の時に見ていた『愛の学校 クオレ物語』は当時何気なく見ていましたが最近になって見ると深い作品だなって思いました。時代設定は日本では明治15年辺りのイタリアの町にある小学校の物語で主人公のエンリコ少年とクラスメイトのエピソードで第12話において父親が市議会議員であることを鼻にかけるカルロ・ノビスは隣の席のベッチの父親が炭屋であることを常に馬鹿にして虐めていた。
 ある日、学校を休んだベッチを気にかけて自宅に顔を出したエンリコはベッチから父親の職業のことでカルロに馬鹿にされていることが辛い事を打ち明けているところを父親に聞かれ翌日の父兄参観日に父親は息子と共に教室に現われ自分の職業のことで息子を虐めているカルロを名指しして呼びつけるがカルロは名乗り出ようとしないが側にいた父親はカルロを厳しく叱り謝罪させました。
 現在の日本において息子がクラスメイトを虐めていることを知って厳しく叱る父親がどれ程いるか?市議会議員であれば息子を叱って謝るどころか息子を教室内で名指しして多くの生徒や父兄の前で侮辱した父親に対し名誉毀損そして炭屋から一切買わないとまで言うのは間違いないと思います。
 市議会議員という立場を捨てて息子に色んな職業の人達によって支えられていることを教えて間違いを正すシーンは貴重です。