陸のバイト仲間、湯浅和男(迫田孝也)。

彼の住居や生活ぶりに物凄いインパクトがありました。


 現在、放映中の日曜ドラマ『天国と地獄 ~サイコな二人~』において2月14日に放送された第5話で主人公の望月彩子(綾瀬はるか)の家の居候、渡辺陸(柄本佑)が勤める清掃作業のバイト仲間で「師匠」と呼んで親しまれる湯浅和男(迫田孝也)は父親が面倒な人で縁が切れず家も標札に別人の名義で家主の審査だけ通したボロアパートに住んでいることが判明。日常もその場限りの仕事で敷き布団はあるものの掛け布団は薄いのか?ダンボールまでかけて寝て寒さを凌いで服装もホームレスとほとんど変わらない貧乏生活だった。これでは住居があって働いているかいないかの違いだけであった。

 このシーンを見て、もしも私が昔、東京に行く夢を捨て切れず両親や兄の反対を押し切って家出同然に上京を実行していたら・・・?もしかすると上京したまでは良かったけど結局、自分自身を変えることが出来ず仕事も思うように上手くいかず、湯浅と同様その場限りの仕事で働いても働いても安い給料のため40歳を過ぎてもボロアパートに住む貧乏生活だったら・・・?

 東京に住む兄が生きていたら自分の住居に現われ「これがお前が望んでいた東京での生活か?風呂もない。トイレも洗面所も共同。親を捨てて地元も捨ててまでもやりたかったことか?」と厳しく問い詰められたと思います。挙句には「お前・・・もう地元に戻れ。引越し代は俺が出すから」と言われたのは間違いありません。


 湯浅の生活は地方の人間が未だに東京に夢を持って上京することを考えている人達への東京で生活する人は全て夢を実現出来ず現実は、こういう生活をする場合もあるという訴えにも思えました。