趣味悪食 -6ページ目

趣味悪食

ゲーム実況者の日常
自分の趣味についてなんでもダラダラ書いていく誰得ブログです。

「はぁ…はぁ…ここまで来れば大丈夫か?」
黒之木は町の裏路地へ隠れていた。ここで見付からずなんとか帰れれば…
「Hey You!」
一瞬ギクッとしたが、第一声にHey You!と言う警察が何処にいるものか。振り替えると、フードを被った男が立っていた。とてもじゃないが警察官には見えない。
「誰だ?」
「先に聴いたのはミーだ。ユーは誰だ?」
イラッとした。
「只の小学五年生だ。アンタは?」
男はそれを聞いてニヤリとした。
「へー…ユーが只の小学生…ねぇ。ユー、何かシークレット…隠してることないかい?」
心臓がドキリと跳ねた。
「何もない!」
「ふーん、急に声を荒げるねぇ…」
男はペンダントを弄りだした。ペンダントには赤い宝石がある。黒之木の宝石と…同じ様な宝石だ。
「それは…!」
反射的に右手を見てしまった。右手の甲に張り付いた黒い宝石は取れずにそのままである。
「やっぱりジェムを持ってるね…」
男は笑っていた。これはマズイ。警察に通報され…ん?この男はこの宝石について知ってるのか?
だが今は逃げるのが適切だ。踵を返して走り出した。
「おっと、エスケープはノーだぜ、baby?」
上空から大きな斧が降ってきた。あと少し進んでいたら大惨事だったろう。
「だったら…強行突破だ…!」
右手に力を込め、夕方戦った姿へと変身する。今の時点でこの力については分からない。だが、この男はこの力について知っているような素振りをしているし、倒せば何か聞き出せるかもしれない。
「OK、ROCK'N ROLLの時間だ!」


「逃げる…?」
黒之木は必死に走る。
「違うな、これは…」
踵を返し、全力で男に走っていく。
「作戦だ!」
「何だとっ!?」
助走を付け、ギリギリの間合いで右手でパンチをする。助走をするために逃げていたのだ。
呻き声を上げて男は吹っ飛んでいく。ゴミ箱に落ちて、身動きが取れずにいた。
「そこで頭を冷やしてな!」
危険を倒し帰路を目指そうとすると…
爆発音がした。
男がゴミ箱から出たのだ。いや、ゴミ箱を破壊したのだ。背中の翼は先程より大きく展開している。
「まだやるの?早く帰らせ…」
黒之木の首筋に痛みが走る。振り替えると、謎の人物が注射器を射していた。
「なんだよ…これ…?」
あっという間に世界が歪みだし、闇に飲まれた。
「来るのがずいぶんとスローだったな…」
倒れた黒之木の体を担ぎ、男は尋ねた。
「だって~こんな場所分かりづらいもん~」
注射器を指で回して遊び、ニヤニヤ笑っている。
「でさ、その子、新しいジェムを解放したんでしょ?どんな感じだった?」
「分からん…パワー型ともスピード型とも思える…ただ、恐ろしいヤツだったよ」
「ふーん、それは楽しみだ!早速連れてこうよ、本部にさ!」
二人は夜の闇へと消えていった。