1971年、銀座三越店内に国内1号店を開店して以来、40年以上も日本のファストフード業界を牽引し続けてきたマクドナルドが、過去に類を見ないほどの苦境に立たされている。
日本マクドナルドホールディングスは16日、15年12月期連結決算の売上高が前期比10%減の2000億円、最終損益が380億円の赤字となり、前期に続いて2年連続で最終赤字になるとの予想を発表した。また、全店売上高は昨年2月から今年3月まで14カ月連続でマイナスを続け、客離れも止まらない。
昨夏に発覚した中国工場での使用期限切れ鶏肉問題、そして今年初めの異物混入問題と、食の安全性や衛生面に関わる致命的な問題が立て続けに露呈したことが大きく影響している。
そこで今回は、マクドナルドに関する街頭アンケートを、東京・渋谷と原宿で10~20代女性 50人に実施した。
●アンケート結果
【街頭インタビューの動画はこちら】
http://biz-journal.jp/2015/4/post_9727.html
(1)ここ1年でマクドナルドのイメージは変わりましたか?
・良くなった…0人
・変わらない…16人
・悪くなった…34人
(2)以前、マクドナルドに行っていましたか?
・よく行っていた…19人
・たまに行っていた…21人
・ほぼ行っていない…10人
(3)最近、マクドナルドに行っていますか?
・よく行っている…8人
・たまに行っている…16人
・ほぼ行っていない…26人
●過半数が「最近ほぼ行ってない」の深刻さ
健康志向が強いとされる20代女性などは、諸問題が発覚する以前から足が遠のいていたようだが、過半数の人が「最近ほぼ行っていない」と答えているというのは、マクドナルドにとっては衝撃的な結果といえよう。
「スタバに行く」といったように、マクドナルドではなく別の店を選択するという声も聞かれたが、高価格路線で食材にこだわりを持っているモスバーガーや、昨夏にいち早く使用鶏肉をすべて国産に切り替えることを宣言したケンタッキーフライドチキンが好調であるのと、まさに対照的といえる。
マクドナルドの記事は再三取り上げてきましたが、アンケートがついていたので、またピック・アップ。
私はファスト・フードそのものを食べたいとは思わないですが、マクドナルドに対してのパブリック・イメージは皆さんとそう違わないと思います。
スタバの不味くて値段が高いコーヒーを飲もうとは思いません。
ただ、上手くパブリック・イメージを持たせた点は評価してます。
モスが展開している健康志向のパブリック・イメージ作りも上手くやっていると思います。
実際の商品が美味しいかは別にして、客が求めるものがあるから支持されるのでしょう。
モスとスタバのイメージが良い理由は、品質管理をきちんとやる信頼感があるのがデフォルト(標準仕様)で、そこからコンシューマ(顧客)が求めるプレミアム感や購入意欲を感じる商品開発を行って販売しているから。
さらに提供する商品に対して、コンシューマの満足度が高ければ高いほど、リピート率は上がっていき、収益はプラスとなっていく。
マクドナルドがファスト・フードやファミレスのデフォルトである信頼感を保つことを怠ったのはコストにばかりに気をとられた結果で、経営が立ちゆかなくなるのは当たり前です。
マック行こうか?
あそこヤバくねえ?
一度失った信頼感を取り戻すには、日々コツコツやってきたコストよりも高いコストがかかるはずです。
あの謝罪しなかった会見から逃げた社長はマーケティング畑の人だそうですが、そういう計算が出来ないはずはないので、米マクドナルドの意向に背けなかったのでしょう。
これから日本マクドナルドが再生するのは茨の道でしょう。
収益が改善しなければ、コストカットで本社の社員は整理解雇が必要になりますし、フランチャイズ店は減っていく一方でしょうから。
どうツケを払うのか注視していきたいと思います。