その後カラオケやMMOの集まりなので


ネカフェでMMOやったりし解散


オレはカナさんの家へ泊まった 悶々とした気分のまま帰れるわけも無く


気分のはけ口として彼女の家へ行った言い訳はしない


その分激しかった 多分いつもよりは大分


色々入り交ざった感情のまま日々は過ぎ


春はそれを知っていてか知らずか


暖かい陽気をオレに向け放つ


気の抜けたオレからチハルへの感情が流れ出し


忘れられたらいいと思った


日に日に感情は募るばかりで一向に消えない


でも彼がいるのわかってるしどうしようもないと頭ではわかってる


そんな折第二回OFF会の話がでる


今度は東京でやろうということになりあちらに行く事になる


その頃にはチハルの彼はコミュニティーから外れかつ


MMO自体に顔を出さなくなっていた


気にはなったけど聞かなかった


いや、聞けなかったんだ そこまで頭がまわってなかった


当日関西勢は一緒に移動絵美もカナもチハルも同じ電車だ


とりあえず現地に着いた 前と同じく案内に幹事


地元は地元勢で移動終わってるらしい


今度はチハルとは離れてしまった


前と違い人数が膨れ上がり席が2列になったためだ


1列目にオレと絵美 2列目にカナとチハルがいることになった


カナはしきりに絵美に変わってくれと言っていた


オレがそっち行きたいとどんだけいいたかったか・・・


しかし列が違うだけで背中はすぐ近くにある


そのまま楽しいときは過ぎ(おぼろげにしか覚えてないけど・・・)


2次会3次会と終わった


帰りの電車で絵美カナチハルと同じ席になった


絵美とカナははしゃぎ疲れ寝ている


チハルはぼーっと車窓を流れる景色に目をやり寂しげに見えた


オレは見えたそのままを彼女に言った


「寂しそうだね」


不意に言われた言葉にチハルはうなずきながら


「そうかもね」


といい、そのままこう続けた


「○○君(チハルの彼氏の名前)と別れたの」


以外な言葉にオレは「え!!」といったままリアクションが取れないでいた

程なくしてOFF会の日


待ち合わせ場所は大阪駅


知った顔2人を捜し当て目的地に着いたことに気づく


駅内は広くて出入り口が多い


目標物は目視しにくいのが現状である


とりあえず幹事2人は別の団体


他県からの来客を迷い無く迎えるために


わかりやすいところで全員あつまるのをまっているらしい


気になる すっごい気になるチハルの顔・・・


まだ見てないんだ


写メ送ってもらえばいいんだけどなんか


それは嫌だった 顔みてがっかりというのが嫌だったわけではなく


知らないほうがオレのためな気がしてたから・・・


今日が初見!気にならないほうがおかしい


そのままオレは数名の関西の団体と


いつの間にか案内役になってる例の2人の娘に連れられ移動


某チェーン飲み屋にIN


そこにもう他県軍団はきていた


その中には女性は1人しかいない


と、いうことは必然的にその子がチハルということになる


軽く会釈をし適当に座る チハルとは案外近くになった


案内役の2人がチハルの前にすわったので


無理やりその隣に連れてこられたっていうのが本当の話だが・・・


とにもかくにも姿がよく見える位置に座る事になった


おもってたよりも小さい子だった


でもグラマーで髪も長くストレートの黒髪


グラマーってとこ以外どストライク


声もけっこうかわいい メールだと結構男っぽいのに・・・


とりあえず自己紹介が一周する


オレの番が来たときにやっとチハルはオレだと認識したわけだ


見た感じ「へ~この人か~」って思ってるような雰囲気だった


席も近くなので結構話した隣にすわってるのが彼だった


彼はいわゆる肉食系でゲーム内とはかけ離れた感じで


話かたもワイルドだし 飲み食いもワイルドそのもの


180cm超えてたし身長差が・・・・


とおもいながら 縁もたけなわとなる

チハルからのメールが来るころには


チハルさんもゲーム大好きだったので


オレの誘いで同じMMOをはじめたところで


例の2人とも仲良くなっていてゲーム内のコミュニティーで


OFF会をやるという話が出ていた


時期的には秋の頃だったので年末か年始ということになり


幹事はまだ決まってなかったが


神のいたずらか


同じMMOに実はチハルに告白したやつがいた


芋づる式にそいつも同じコミュニティーにきた


はじめは敵としてみてしまっていたので


どうしても間をあけていたけども


彼の人のよさを垣間見たり


話をきいたりしているうちに大体のひととなりがわかりうちとけ


最終的にはなかよくなってしまっていた


特にオレと例の2人それにチハルにその彼が


仲良くなっていたのである


その頃に丁度OFF会の開催地が決まり


幹事にチハルとその彼がやる事になる


ついに全員が顔を合わせる日が


逃げ場の無い形で目の前に現実となったわけだ

メールの主 あの子の名前はチハル


結局チハルとは数ヶ月


メールのやり取りをしていただけで会う事はなかった


実際問題少し出かけないと会えない2人との付き合いが


かなり金銭的時間的負担が大きいのがあった


でも逆にメールだけでのやり取りっていうのが


結構言葉に裏を潜ませる隙間がなく


お互いがストレートな言葉


くだらないやり取りもあったけど それもうれしくて楽しくて


会いたい とオレは思う様になっていた


それでもさすがに会う時間も


そんな事をいえるオレ自身の状態でもない


今の状態を彼女に話せるわけもなく


ただ会いたいというだけで会えるほど子供でもない


そのまま夏が終わり悶々とした気持ちをもったまま


2人との関係は続いていく


終わり無い苦境のような気がしていた


ところが話は一転する


秋に入る頃オレに一通のメールが来る


チハルからだ


彼氏ができたという事だった


あの後また無理やりコンパに連れて行かれて


気に入られた人に告白されたらしい


悶々としていた心が一気に吹きすさぶ嵐のような


どうしようもない感情に飲み込まれた


それでも時間は無常に進む

ポツンと残された二人は必然席も近づいて


会話しないのも何か不自然で


ヤツら馬鹿だな~みたいな会話から少しずつ


話題を広げてシンミリ飲みながらクスクス笑える位の会話をした


やはりその子もそういう場は苦手で


オレと同じで彼氏作るきっかけを友達が無理やり作った感じで


何かそのあたりで共感して二人だけで小さな驚きを共感した


不思議と人見知りなのに気にならずに話せると彼女は言い


オレも今日はしゃべる気なかったのだが結構話こんでしまった


結局お二人ががんばっちゃったので2次会3次会と・・・


よく覚えてない  意外と気分がよくなってしまって


いつも以上にお酒がすすんだ


次の日起きるとあの子からメールが来ていた


「昨日はありがとう、楽しかったです  飲みすぎ注意!」


取り留めのない色気もない内容


でもオレはなにか少しうれしかった


メールからでは雰囲気や表情読み取れるわけがない


でも、あの日あの子から感じた優しさが


メールの内容に濃縮されてるような気がして


暑い夏の静かな出会いこれが3人目になると予想できなかった