2016/07/27
螺旋階段を昇る。
石壁に囲まれた、暗い、
険しい石の階段を昇る。
小さなランプをぶら下げながら。
階段が尽きさえすれば、
水平線が見えるのである。
階段が尽きさえすれば…
螺旋階段を昇る。
石壁に囲まれた、暗い、
険しい石の階段を昇る。
小さなランプをぶら下げながら。
遠い遠い昔。
白々しい嘘をついた事がある。
愛する人に、
遠い昔…
2016/07/19
僕は、君を「蛍」と名付ける。
脳裏に浮かんできたのは、その事だった。
名無しでは、あまりに切なかろう。
蛍の一瞬の煌めきが、君には似つかわしい。
君の存在が鮮烈に僕の胸に焼き付いたのだ。
蛍はきっと賢い子だったのだろうよ。
波紋だけ残して消えていったのだから。
それが君の業だったのか?
2016/07/12
すぐそこにいるのはわかっているんだけどね。
僕には、それを探す手段が見当たらないんだ。
失って気が付く、そんな事の繰り返しだよね。
自分がないんだろうよ。
自分を見失ったまま生き続けてきたから。
だから、人の優しさが見に染みる。
時間が経つほど離れていってしまうんだろうね。
君が遠ざかっていく。
1秒1秒時を刻むごとに。
完結しないまま…
