あえて言うまでもないことだが、俺は (自分も含めた) 人間がほぼ例外なく全て嫌いである。
何を考えているか、完璧に把握することができないからだ。

もちろん、人間である以上、他人と上手いこと付き合い、利用しないと生きることができない。
それ故に、嫌で仕方ないのを抑え、他人と付き合い、利用しながら生きている。建前という名の仮面を纏って。

さて、前置きは置いておくとする。
何を思ったか、「人嫌い」という検索ワードを、某大先生に聞いてみた。
その結果がこちらである。

まぁ、こんな感じのページがいくつもヒットするわけだが、それらのページには決まって、以下のような記述がある。

「人間嫌いの克服方法」

・・・あれ、なんかおかしくねぇか?と、率直に思った。
例えばだが、犬が好きな人もいれば、嫌いな人もいる。猫も兎も鳥も同様だ。
食べ物だって、好き嫌いがあるだろう。
だが、親が子供への躾として行うならともかく、いい歳をした人が食べ物の好みを克服しようなんて話はまず聞かない。
犬嫌いの人が「犬を好きになろう」と努力することもないだろう。
つまり、嫌いなものは嫌い、でいいのである。
それなのに、あたかも人嫌いが人としての欠陥であるかのように述べ、矯正だの克服だの改善だのというのが全く解せなかった。

俺は声を大にして言いたい。
人嫌いは個性であって、無理に矯正すべきものではない、と。