私が男性から愛されてると感じるために
今までたくさんの人とセックスをしてきた。


どれだけ好きと言葉にされても
その言葉に愛を感じることはできなくて
セックスをすることで愛を感じてた。



だから好きという言葉がなくても
セックスをすれば自然と満たされたし
愛されてると感じることができた。


会えない時間が長くなって
彼からの温もりも感じれなくなると
愛されてないと思って
何度も自分で恋愛をだめにしてきた。



こんな愛の確かめ方をするようになったのは
初めてできた彼氏との付き合い方だった。


彼は私よりも友達を優先した。
それは男だけじゃなく女友達も同じだった。
彼の気まぐれではじまるデート
会いに行くのはいつも私。
行く先はいつもラブホテル。
彼はいつも私を乱暴に抱いた。



彼の機嫌が悪い時は手をあげられたり
汚い言葉で私の心を刺した。



痛くて怖くて涙が止まらなくなると
彼は私の顔を見て笑って
そのまま乱暴に脱がされて
避妊もせず私を抱いた。


嫌がる素振りを見せると
私を叩く力は強くなって
抵抗するだけ無駄だと教え込まれた。


なにより彼から嫌われる事が怖くて
ただただ彼の言う事を聞くしかなかった。



彼が私を抱いている時は
私だけを見てくれているから
私のことを愛してくれている
と言い聞かせていた。



だんだん感覚が歪んで
私だけを見て欲しくて
自分から彼を求めるようになっていた。



この頃から日頃のデート代だけじゃなく
お金を貸したり、会う度に
お財布からお金を抜かれて
バイト代が無くなると
援交とかやればいいじゃんって
彼はいつもそう言った。
笑ってそう言われる度
胸がちぎれそうな気持ちになった。


彼から別れを告げられた大学一年生の春
私は愛される術を失った。


19歳の誕生日