今までのこと(1回目の不育症検査と漢方薬) | ホントのところ

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長女出産後に流産3回、不育症が判明。約1年のベビ待ちを経て妊娠しヘパリンで妊娠継続するも、今度は胎盤機能低下となり30週で900gの男の子を出産。
そんな私の、周りの人には言えない本音と、不育症検査、二人目ベビ待ち・出産、その後の成長を記録するブログです。

2回目の流産手術の後、「不育症」の言葉が気になり、ひたすらネット検索をしていた。

医学的には「習慣性流産」。ただしこの場合、3回以上繰り返した場合を言うらしい。2回の場合は「反復流産」。2回までの場合は次に流産する確率は低いが、3回流産した人が次も流産する確率は、単純な確率計算より高くなっている。
そして、流産2回では検査を断られる場合も多い、ということもわかった。

したら、私はもう1回流産するまで、検査とかは待たないとだめなの?
でも、もう1回なんて待てない。もうこんな思いはしたくない。それに、妊娠→流産を繰り返す度に、なんだか体が弱ってきているように感じて、怖くてしょうがない。

命を無駄にできない・・・っていうところから考えられない自分が情けないけど、これが本音。
ダメ元で、次の診察の時に、検査をして欲しいと話してみようと思った。
検査自体、どこでできるものなのかもわからない。ネットで見ても、東北で検査をしていると書いてある病院は、某有名不妊クリニックくらいしかないけど、何となく1人出産している身で、不妊クリニックは行っては行けないような気がした。なので、いつもの病院でできるなら受けるし、無理なら大学病院にでも紹介状を書いてもらおう、と思った。

ダンナにも相談した。
ウチのダンナは、普段から私のやりたいことには反対しない人。自分が何かを強制されるのは大嫌いなんだけどね。だから、基本は反対されないとは思ってたんだけど・・・ただ、実は大の医者嫌い。というか、医者を信用していない(外科系は別)。「だって、薬出すだけで病気治せるわけじゃないだろ?」ってことらしい。なので、検査についてどう思うか、ちょっと心配だった。

答えは、「tomoの納得いくようにすればいいよ。」。
ダンナにしてみれば、そんなにすご~く二人目が欲しい訳じゃない。ムスメがとってもとってもカワイイ(バカ親)ので、自分にとってみれば一人でも十分なんだけど、ムスメはすごくお姉ちゃんになりたがってると思うし、可能なら兄弟を作ってあげたい。でも、結局男が子供産めるわけじゃない。実際に産む私が思うようにするのが一番良い、とのことだった。


そこで、手術から1週間後の診察の後、先生に不育症の検査がしたいことを伝えた。

案の定、流産2回は良くあることだから心配ない、と言われた。自分の奥さんも一人目のときに2回流産している。でも次に無事出産した。貴女は一人産んでるんだし、より安心のはずだ、と。

それでも、自分の体調が不安なこと、年齢を考えてももう流産を繰り返したくないこと、流産2回で検査できないんだとしても、せめて専門の先生の話を聞いてみたいので、紹介状を書いて欲しい、といったことを切々と話すと、じゃあ最初の生理が来たらもう1回相談にくるように、と言われた。



次の生理まで待ち遠しかった。何かがしたかった。

ちょうど数日前、久しぶりに電話で話した友人が、漢方が良いよ、と教えてくれていた。彼女はずっと不妊治療をしていて、途中から漢方を使い出したところ、自分でわかるくらい基礎体温や体調が良くなった、と言っていた。

そうだ。漢方を試してみよう。でも、どこでもらえばいい?いつもの病院は出してくれないし、他に病院に行くのもいやだし・・・。

ネットで調べていたら、隣県に、不妊や不育の漢方相談をしている薬局があった。その辺ならよく週末に家族でドライブにいくあたり。さくらんぼ狩りを兼ねて、その薬局に行ったみることにした。


薬局では、私の普段の様子の聞き取り、顔色、舌の色などから、気虚(エネルギーが足りない)タイプではないかと言われ、婦宝当帰膠というシロップと、炒麦芽という粉薬を勧められた。保険がきかないので少し高かったけど、思い切って買ってみた。


飲みだしてから、明らかに体調が良くなった。なんというか、体の中が温まる感じ。それに、生理も以前に比べて、きちんと4・5日目まで血が流れてくる感じ(以前は、後半は血混じりのオリモノみたいだった)。とても感じがいいので、今でも続けて飲んでいます。

ちなみに婦宝当帰膠は当帰とか芍薬とか、よく婦人科で処方されるってきくような生薬が入ってるし、炒麦芽は高プロラクチン抑制効果があるらしいので、そういう意味でも方向性は間違ってないみたい。



手術1ヵ月後に最初の生理がきて、終わるとさっそく病院に行った。先生は約束どおり、大学病院への紹介状を書いてくれた。大学病院は平日午前のみの完全予約制なので、診察は1週間半後になった。


7月15日、大学病院1回目の診察。予約した先生が急に手術が入り、2時間近く待たされた。

でも、待った甲斐があって、生殖外来の一番上(教授)のその先生は、とてもわかりやすく、納得のいく説明をしてくださる人だった。

私の出産・流産暦を聞き取ったあと、習慣性流産についての概要と、原因がわからない場合もあること、私の場合、2回の流産パターンが全然違うのと、出産が1回あることから、偶然の可能性も高いことを説明。「それでも検査する?」という問いに「原因をつきとめられなくても、せめて可能性がありそうなものだけでも検査したい。それで何もなければ、また次を頑張ります。」と答えると、それならOK!と笑って言われた。

内診の結果、子宮状態は良好。また乳汁が押すと出ることから、高プロラクチンは怪しいので検査したほうがいい。他は今段階では特に必要と感じないけど、気になるなら抗リンは調べてみてもいいかも、とのことだった。

この日はもう遅かったので、プロラクチンの検査にあわせ、次回生理3~5日目に来院し、一度に採血することになった。


8月3日、大学病院2回目。

前回とは別の先生だった。別の先生になるのは予告されていたけど、でも「何の検査をしますか」と聞かれたのは正直びっくりした。前回、まずはプロラクチンと抗リンと言われた話をすると、納得された。


8月14日、大学病院3回目。

この日は結果を聞きに行った。また別の先生だった。

抗リンの結果は問題なし。プロラクチンはやはり高く、テルロンを処方された。

あとはいつ妊娠してもOKだけど、今後どうしますか?念のためバイアスピリンは飲みますか?と聞かれた。少しでも安全なほうがいいと思い、妊娠したら念のため飲むことにした。

先生は、ついでに排卵の状態も調べてくれた。この日は排卵直後だった。「昨日かおとといあたりがタイミングにはちょうど良かったね~。」と言われた。

実は・・・おとといタイミングとってました、とは言えなかった(笑)。


つづく