愛読していたCar Graphic
毎年4月にスポーツカー特集のメインにSLK 230 KOMPRESSOR
若者の車離れで、最近は雑誌の売れ行きが悪い様ですが(CG誌も二玄社から手を離れ独立)
そんなCG誌にエールを送るつもりで記事を引用させていただきます。
「保守派の主張に一理あり」
どこのメーカーにもブランドイメージというものがある。それを頑なに守り抜いてこそ信頼感が育つ。
一方では打ち破ろうとするメーカーもある。
SLKのステアリングはCクラス(W202)から受け継いだリサーキューレーティング・ボール式だがレシオが12%ほど速められたスポーティーに味付けされている。そうは言っても中立付近の反応はメルセデスの文法通りおおらかもの、ある程度切り込んでいけば確かにCクラスより気持ちよくスッとノーズが内側に向くが、これぞスポーツカーと叫びたくなるほど軽快でもない。どちらかといえばCクラスのスポーツラインに近い感覚だ。
サスペンションも同様スプリング/ダンパーがCクラスより固められているもののスポーツカー的なハードさはない。前後左右の姿勢変化は大きく、それでいてこの手の車としてはストロークも長めに取られている(前195㎜、後205㎜)おかげでタイヤは路面を着実に捉え、トランクション・コントロールをオンにしてゴクゴク常識的なペースで走っている限り弱アンダーステアに終始する。
発進加速:0-400m 15.1秒(148km/h) 0-1000m 27.6秒(193km/h)
最高速度:239.7km/h(1km直線平均)
平均燃費:8.8km/l
ワインディングロードを駆け巡ったセクションでは6.0km/l台後半
高速道路を速めのペースで飛ばした時9km/l台
高速道路を穏やかなペースでクルージングした時14km/l近く
エンジン;直列4気筒DOHC16バルブ スーパーチャージャー 2,294cc モトロニックME2.1
193ps(142kw)/5300rpm、28.6mkg(280Nm)/2500-4800rpm
変速機 :電子制御式5段AT ①3.932 ②2.408 ③1.486 ④1.000 ⑤0.830 R3.100
最終減速比:3.270
ステアリング:リサーキューレーティング・ボール式 パワー 3.1回転
タイヤ :205/55R16(7J×16)225/50R16(8J×16)
寸法重量:全長×全幅×全高 3995×1745×1285mm 最低地上高135㎜
ホイールベース2400㎜ トレッド前後1490/1485㎜
最小回転半径:4.9m
車両重量:1350kg
燃料タンク容量:53リットル
出典:二玄社発行 CAR GRAPHIC 1997年4月号


