前回の投稿の反省点
本稿の目的は ミール皿の自作は可能なのか である。
金属の性質や種類を列挙しても本題から逸れるだけでなんの意味もない。
足りない知識は後から補足すればいいのだ。
そこで目的達成のために必要な知識をまずは絞っていくことにした。
まずは家庭レベルで可能な金属の加工方法をざっくり調べてみた。
加工方法
金属の加工には
切削
プレス
鋳造
などの加工方法が有り、それぞれ用途によって使い分ける。
装飾品に分類されるミール皿に適した加工方法は鋳造であるということが解った。
鋳造
鋳造とは平たく言えば金属を溶かして型に流し込む成形方法である。
この他にも彫金という加工方法もあったが、これは金属を直接変形させる加工方法で
切ったり加熱したりと手間も多く、器具や環境面を考えても家庭では現実的ではなかった。
以上を踏まえて一つの作業フローを考案した。
①3Dプリンターで原型を成形
②シリコンで型取り
③低融点金属を鋳造
④メッキ加工
今回の下調べで意外だった点は
・低融点の金属はシリコンの型に流し込める
・純金属を鋳造するケースは少なく合金が主に使われている
(純金と合金の違いは追々...)
という点であった。
金属を溶かして鋳型に流し込むわけだから普通に考えて耐熱性がなければ型が焼ける。
なので耐熱性のある石膏を型として使うロストワックスという手法がよく見かける物であった。
というか恐らく金属アクセサリーはこの手法が多く使われているようだった。
しかしこの手法は蝋を削って原型を作り石膏で型どりしてから、
型を加熱することによって内部の蝋をとかして空洞を作りそこに金属を流し込む。
どう考えても工程が多すぎる。
ワックスを削って原型を作るだけでも相当な年月がかかりそうだ。
そこで3Dプリンターの活躍である。
3Dモデリングであれば修正も楽で、削りミスの心配もない。
まさに原型作りの手段としては画期的。
不器用でもオリジナルの造形が出来る、いい時代になったものだ。
安いミール皿の正体
これらのことを調べて行くにつれて、例の中国製安さの秘密がなんとなく見えてきた。
まず安さの秘密として
・原材料の安い合金を使用している
・融点が低い金属を使って鋳金している、または工場で大量に金属型へ鋳金
・表面をメッキ加工している
これらが考えられた。
安い金属で造形、メッキで表面を加工。することでコストを抑えているのだろう。
鋳造もメッキも一回の量が多いほどコストが安く済む、だから値段も安く大量に売られている。
こんな感じじゃないかいなぁと思った。
盲点だったのは金属の種類なんて調べなくてもミール皿を見たらパッケージの裏面にしっかりと
亜鉛合金 と書かれていた。
この時点で金属の種類を調べるのを辞めて調べるポイントを絞ったのは正解だった。
後日記事にしたいと思っているが、インターネットと図書館の使い分けというのも今回
思うところが多々あった。
インターネットの利点は現場に近い情報が載っていることである。
その分学問としての詳しい知識は最低限で、その部分は図書館で書籍を見たほうが良い。
このテーマについて調べるまで、金属加工のイメージがものすごいぼんやりしていたが
インターネットを使って最も参考になったサイトを記載しておく
http://canecry.com/?p=2892
中段付近に現れたお馴染みの模様をした塊が現れたとき、
あーこうやって作ってるんだと感激した。
インターネットの使い方として間違っているのは
ミール皿自作方法 と検索することである。
これはインターネットという情報源の欠点でもあるのだが、情報が断片的で偏っている。
ミール皿を自作している前例がないから今こうして検証しているわけで、
検索して前駆者がいるのならこんなに悩んではいなかっただろう。
なので結論にたどり着くためには少し遠回りしなければならないのだ。
そしてそういった知識が集約されているのが書籍なわけで、
速攻性があるのはインターネット、深く詳しく掘り下げているのは書籍。
と二つをうまく使い分けていくことが、未解決の事柄から答えを導き出す方法であると私は思っている。
まとめ
イマイチまとまりのない文章になってしまったが結論から言うとミール皿自作は理論上可能。
しかし工程として
・原型のモデリング(3Dプリンター)
・原型のシリコンでの型どり
・金属の流し込み
という三種類の作業がある。
厳密には成形した後何らかの表面処理をしないといけないから4種類なのだが
これらは一つ一つ潰していく必要がある。
でないと家が火事になったり、廃材まみれになったりしかねない。
まずは3Dプリンターで造形し、シリコンモールドを作成するところまでが当面の目標だろう。
あまり欲張っても飽きるので、保留中のプログラミングもやりつつ気長に進めていきたい。