願いは叶わなかった
それを叶えるために
数十年の月日と
お金と情熱を費やした
何度も、何度も諦めかけた
努力を怠らなければ
いつかは必ず叶うと思っていた
現実は、優しくはなかった
ここまでするものかと
悔しさが溢れ出て
何度も涙を拭った日もあった
それでも今起きている事が全てで
それを素直に認めるしかないと
心から納得いくまでに
長い年月を要した
それでも今は、もう十分やりきったと
嘘偽りなく言い切れる
もし納得できない気持ちが残っているなら
それは全てを出し切っていないだけ
それだけ全力で本気で
色んな手を尽くしてやってきたから
全てを注いだ達成感が
叶わなかった現実を癒してくれている
叶わなかったからといって
駄目な人間という訳ではない
それを持つ必要がないからなのと
それが無くても困らない様に
なっているだけなのだ
それに費やした時間にも解放され
やっと執着を手放し
今はとても清々しい気持ちでいられる
こんな気持ちになれるのも
いつ以来だろう
随分と長い間
この感覚を忘れていたと思う
だからもう、道は一つじゃないのだと
今なら素直にそう思える
生かされている限り
何度でもやり直せる
どんな生き方にも価値があり
その人の個性は尊重される
駄目な人なんて一人もいない
その人なりの、生き方がある
それは、誰にも否定出来ない
その人にしかない、特別な
人生なのだから