箱根 宮の下は「富士屋"城"」の城下町だと思う。
富士屋ホテル以外、さほど観光地がないような所なのにグルメスポットが多く、どこも賑わっている。
これは想像だが、コロナ以前はバケーションを富士屋ホテルで滞在できるような富裕層の外国人が、こうした店をおおいに利用していたのではないだろうか?
古美術店も多い。
その中で一番、圧倒的に印象に残ったのは「大和屋商店」だ。
明るくてきれいな店内には、外国人客向けの土産物や文房具なども置かれているが、古いうつわ、浮世絵、茶道具など、古美術が充実していて見ごたえがある。
セット販売も多い。
古いうつわはばらさず、そのままの数で次の世代に繋いでいくのが望ましいそうだ。
高価なものばかりではない。
1万円の範囲内で、日常使いできるような一目惚れのうつわを買う、私のような小口の客も買えるような器もある。
割れや傷を金継ぎしたもの、セット販売できないものなどが集まったお買い得コーナーにある器はどれも魅力的だった。
そのコーナーには金継ぎを趣味にする人向けに傷を継がずに並べている器もあるそうだ。
傷のある器にはシールが張られている。
店主の古美術に対する造詣は深い。
質問しなくても、そのうつわの時代、紋様など親切に説明してくれて、選ぶ時間がとても楽しかった。
古いうつわにご興味のある方はぜひ。
いい店だと思います。