『はっぴぃさん』
荒井良二
偕成社
のんびりやの男の子とあわてんぼうの女の子はそれぞれ朝早くに家を出て、山登りをします。
山の上の大きな石に時々来ると言われている「はっぴぃさん」に会うために。
はっぴぃさんは困ったことや願い事を聞いてくれると言われているのです。
どうしたらのろのろじゃなくなるの？
どうしたらあわてなくなるの？
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のろのろはなんでも丁寧だから。
あわてんぼうは一生懸命だから。
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山のてっぺんで二人ははっぴぃさんには会えなかったけれど、女の子が思う「のろのろな訳」と、男の子が思う「あわてんぼうな訳」を聞いて、二人ともはっぴぃさんに会えたように思ったのです。
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物は考えようです。
自分が悩む短所は、人からは美点と思われているかもしれません。
悩んだら、少し視点を変えて考えてみるのもよいかもしれません。