『フジコ・ヘミングの時間』
   監督:小松莊一良  2018年公開
 
《ストーリー》
ワールドツアーで精力的に演奏活動をする姿、自宅でのプライベートタイム、練習風景など、公私にわたるフジコ・ヘミングの姿に密着するとともに、幼少時から厳しい試練の連続だった生い立ちと人間性に迫る、フジコ・ヘミング初のドキュメンタリー映画。
 
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冒頭、「人生は時間をかけて私を愛する旅」という言葉がスクリーンに映されます。
フジコ・ヘミングが奏でる美しい旋律とともに、この言葉がじんわりじんわりと心にしみていきます。
 
1日4時間の練習、世界を股にかける精力的な演奏活動、マネージャーをつけず全てを自分で管理するなど、年齢を感じさせないエネルギッシュなピアニストとしての一面。
 
犬や猫と戯れ、たばこをくゆらす自宅でのくつろぎの時間。
下北沢、パリ、ベルリン、サンタモニカ、京都と、彼女が過ごす世界各地にある家は、その土地や建物に調和する家具や装飾品が選ばれています。
 
孤独で自由。自分で選び、決め、迷いなく歩んでいく強さや潔さ。たくさんの試練を乗り越えてきた人とは思えないような、飄々とした物腰も魅力的です。
 
心に留めておいて、私の旅が終わるまでずっと大切にしたいです。
 
 
映画 予告編