『ポプラの秋』
監督: 大森 研一
主役: 本田 望結・中村 玉緒
2015年公開
《ストーリー》
流産し、破局を示唆する恋人の言葉に心も体も疲れ切ってしまっている千秋に、朝、再婚して別々に暮らしている母から電話がかかってきた。
それは父親を喪って、母親と引っ越したアパート「ポプラ荘」の大家のおばあさんが亡くなったという知らせだった。預かっている手紙があるらしいという言葉に、千秋は迷わず葬式への参列を決める。
子どものときに天国の父親への手紙をたくさん書き綴り、おばあさんに託していたのだ。
ポプラ荘で過ごした日々が、千秋の心の中に鮮やかによみがえってくる。
子どもって、信じられないほど健気で、もしかしたら大人よりもずっとずっと強いと私は思っています。
小さな体で、自分自身と失意のどん底にいる母親を必死に支えようとしている幼い頃の千秋を、本田望結さんが見事に演じています。
たぶん10年以上訪れていなかったポプラ荘に千秋が到着してからのシーンには、セリフはないけれど、たくさんの人達の色々な思いが感じられて、胸にグッと込み上げてくるものがありました。
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原作は湯本香樹実さんで、新潮文庫から出版されています。
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予告編