『マルタのやさしい刺繍』

    監督: ベティナ・オベルリ

    主演: シュテファニー・グラーザー

    公開: 2006年

 

《ストーリー》

スイスの小さな村、トループに暮らすマルタ・ヨーストは、夫に先立たれてから9ヶ月経ってもまだ立ち直ることができずにいた。

 

そんなある日、マルタは村の男声合唱団の団旗を作ることを頼まれ、3人の女友達と一緒に生地店を訪れる。店に並ぶ美しい生地やレースを見ているうちに、自分が仕立てたランジェリーの店を持つという、若かったときの夢を思い出す。

 

一念発起して、ようやくランジェリーショップのオープンにこぎつけるが、閉鎖的で封建的な村社会の嘲笑と軽蔑の的になってしまう。

 

それでも夢をあきらめないマルタの姿を見て、始めは否定的な視線を送っていた親友たちの心も次第に動かされていく。

 

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「ランジェリーショップを作ったら?」という友達の一言で、ぱぁっと明るく輝いたマルタの表情が深く印象に残りました。

 

夢と希望は元気の源。いくつになっても遅すぎることなどないし、年齢を理由に諦めることもないということを、80歳のマルタが教えてくれます。

 

マルタから刺激を受けて、諦めることをやめて人生を変えていく親友たちの姿も、生き生きと描かれています。自分の意思で自分の生き方を選び取っていく彼女たちの表情はとても魅力的。深く刻まれた皺も美しく見えます。

 

パワフルでチャーミングな4人のおばあちゃんたちからたくさんのパワーをもらえる、ハートウォーミングなコメディです。

 

映画 予告編