ワッカ原生花園

ここにたどり着くまでに

多くの体力を消耗し

雨に濡れた体を温めるだけの力が

残っていないランナーも多くいました。

彼らは救護のスタッフに保温シートで

体を覆ってもらい迎えの車が来るまで

ひたすら耐える状態のようでした。


すでに10時間近く雨風にさらされていたら

そりゃしかたないよな…

と考えながら、

でもここまで来たらゴールまで走りからにゃ!

足を止める気はさらさらありません!


ものすごい強風の中

ワッカの折り返しを通過。

折り返してからは追い風になったため

今まで敵だった風が急に見方に!


そして、

出しきるとするならば

ラスト10キロが勝負だなと考えていた私

振り絞りにかかります

水溜まりも気にせずザブザブ


独り言をブツブツつぶやきながら
(結構大きな声でまわりにも聞こえてただろな…)

前を走るゴールドゼッケンの選手に

必死でついていく


ワッカを抜けた最後のエイドは立ち寄らず

ラスト3キロをまさに必死こきました


ゴール手前での家族の応援
声を出そうにも疲れのせいか
涙のせいか…声が震えてうまく言葉が。。

知らない方からの沿道からの声援
私のナンバーやユニフォームのチーム名を
大きな声で読み上げてくれる方

「お帰りー!よく頑張った!」
みんなが声をかけてくれます。

ゴールのアナウンスも僕のナンバーと
名前を読み上げてくれました。

あと50m

勝手に涙が出てきて
カッコつけることなんてできませんでした






必死で頑張ること
一人では到底無理
家族や友達、ボランティアや地元の方
多くの人に感謝の気持ちです


走りきったあと
「もぉ絶対でないな…」
とつぶやきましたが、

2日後辺りから
どうすればタイムが縮められるか
自然と考えている自分に気づきました。


さてまた出るつもりでしょうか…







ワッカ原生花園

ご存じでしょうか?

私は今回のウルトラマラソン挑戦前までは

知りませんでした。



実は北海道内には「原生花園」が

いくつもあるんですね。

きっと天気のよい日にお散歩するのは

スゴく気持ち良いのだと思います。



80キロからラスト3キロまでの

約17キロ。

ワッカ原生花園。

レース終盤にして最大のキツさ…

オホーツク海からの強い向かい風、

気温10℃の寒さ、

積み重なった疲労、

足元の水溜まり…

アップダウンを繰り返す走路…、

ワッカ原生花園…恐るべし…

80キロ到達時
8時間27分10秒
ラップ1時間14分39秒


で、

90キロ到達時
9時間45分50秒
ラップ1時間18分40秒

ヤバい…

サブ10どころか、

11時間切れるか微妙…

そんなことを頭の中で計算し

自分の体の残り具合と

どこで踏ん張れるか、

振り絞れるとこを探しながら

ラスト10キロを迎えておりました。



60~70キロの間も

雨は依然として降り続いておりました

魔女の森?

ここでは苦しくなってきたが故に

ゴールシーンをイメージしてみました

が、

最近の涙もろさに苦しさもあって

まだ30キロ以上あるのに泣けてくる始末…

「いかん!はやい、はやい!」

冷静に心を落ち着け走り続けました。


68キロ地点からは50キロの部門のランナーと

合流となりました。

少しランナー同士の距離が近くなり

ぶつかるなどの迷惑にならないよう

それまでより注意して走っておりました。


70キロ通過
7時間12分31秒
ラップ1時間05分08秒

キロ6分30秒まで減速。。

スピードを上げようにも上がらない…

下がるけど上がらない…

下がってかないように必死で足を動かして

前へ前へ

「前へ、前へ。」つぶやく


残りの距離と自分の足の残り具合…

徐々に目標が下方修正されていきます。。


表情もニコニコをつくる余裕が無くなって

ブツブツ独り言をつぶやき始めました。

「どんだけ降るんだよ、雨!」

「痛くない、痛くない…」

「あとどんだけ残ってんだ、俺。」