いつも読んでいただいて感謝します。



……    ある動物園のクマの話です。……


まだほんの子グマの時に

お母さんグマは

【⠀駆除  】されてしまい

残された子グマは

動物園へ収容されました。


その後の一生は

展示動物として生きるためにです。


月日は流れ

クマは17歳となりました。

(平均寿命は30年と言われています)

今年の初めには

観覧客からみても

明らかな不調があったのに

展示は 続けられました。


心配した入場者から

展示をやめて治療を…の声があったのに


その声が聞き入れられたのは

7月だったそうです。



動物園で

赤ちゃん誕生のニュースは

いつも

明るい話題として放送されます。


長生きをして寿命を全うした

動物たちも

またニュースとして流れます。


けれども

動物園で生まれた赤ちゃんが

すべて寿命まで元気で

展示され続ける訳では無いし

人気動物であればあるほど

たとえ、体調が悪くても

動物園としては

展示をやめられないのでしょうか。



私が見たそのクマの動画では

もう本当に辛そうなのに

外へと追い立てられる姿でした。


後ろで閉ざされてしまった

飼育部屋に

戻りたくても戻れません。



お母さんを駆除され

残った子グマの命は

人間に

こんなふうに利用され


それを観覧客は

赤ちゃんのクマだ!可愛い!と

囃し立て歓声をあげます。


子グマは成長し

ここが自分の世界のすべてだと信じ


体が不具合でも

体が辛くても

展示をされ今日も

生かされ続けるのです。


それが自分の生きる道だと信じて。



【   展示⠀】という言葉の意味は

品物や作品を

人々に見せること。

展示動物という言葉は

私には

とても違和感があります。


命あるものを展示する。

あなたはどう思いますか?



大内山動物園という

動物園が県内にあります。


個人経営というとても

珍しい動物園です。


約400頭の動物たちの

およそ半数は

怪我をした野生動物や

閉園で行き場のなくなった

動物たちなのです。


こういう動物園を

個人で運営しないといけないのは

何故なんでしょうか。



私たちは

動物園に行き

あるいは

水族館に行き

そこに展示される生き物を見ます。


癒される…という言葉と

種を保存するという名目の元に…


これから先も

きっとずっと先までも果てしなく。


私たちは動物園を出たあと

自由にあちこちを歩けますが

動物たちが自由になることはありません。

ずっとそこにいるのです。



一昨日から

奈良の鹿の虐待問題が

ニュースで流れています。

(今回問題となったのは柵の中にいる

    鹿たちです。)

  農作物を荒らしたり人に危害を与えたとされる鹿たち


鹿たちを診てきた

獣医師の告発です。


「  奈良の鹿愛護会  」の

虐待は全くない!

その主張とは真っ向から食い違い

奈良県と奈良市の調査が入っています。


もしも

獣医師の言葉が本当なら

愛護という名前のもと

「  死んでも構わない  」と言った

人間をとうてい

許せないと思っています。


宮島の鹿が餓死している問題。

何故、県の調査が入らないのでしょう。


奈良県  奈良市が

直ぐに調査に入ったことは

本当に良かったと思います。




    アインのピンクの舌が覗いています