こんにちは。
渡邉希久子です。
涼しいですね、秋ですね。
宮沢賢治イベント終わった訳なのですが
まだ、熱冷めやらずで賢治作品に浸ってます。
せっかくなので、今回出会った名作をご紹介。
こちら、「アタゴオル物語」で有名な、ますむらひろしさんの
「銀河鉄道の夜」最終形・初期形「ブルカニロ博士篇」
こちら漫画なので、読みやすいです。
1985年に、ますむらひろしさんの原案、キャラクターデザインで、アニメ化もされましたが
この漫画の凄いところは、初期形と最終形があるところなんです。
というのは、「銀河鉄道の夜」は、約10年に渡り
何度も原稿が書き直されていると言われていますが
賢治が実家に戻るきっかけとなる急性肺炎を患う前後では
お話がガラリと変わってしまうのです。
病気前に登場するのが、ブルカニロ博士という人物なのですが
最終形と言われている、病気をしてからの原稿では
その人物の下りがごっそり抜けてしまい
代わりに、ジョバンニの学校での立場や厳しい家庭の状況が
始めの1〜3章に追加されます。
また、終わり方も初期形と最終形では全く違うので
賢治の心境の変化を感じながら
比較して読んでみると大変深く味わうことができます。
これを書き上げた、ますむらひろしさんは凄いと思います。
また、あとがきも、とてもいいので、読んで欲しい一冊です。
こちらは、宮沢賢治シリーズを多く手がけている
銅版画家で装丁のデザインもやっている小林敏也さんの絵本
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銀河鉄道の夜／宮澤賢治／小林敏也【合計3000円以上で送料無料】
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そしてこちらは、イベントを一緒に主催した田村由香理さんのオススメ。
刺繍やビーズを散らした不思議で美しい絵です。
![銀河鉄道の夜 [ 宮沢賢治 ]](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/2782/9784898152782.jpg?_ex=128x128) |
銀河鉄道の夜 [ 宮沢賢治 ]
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さらに、読む時間がない、読むのがめんどくさいと思う方に
こちらオススメの朗読です。
なんと！岸田今日子さんですよ！
ねぇムーミン♪
この「銀河鉄道の夜」は、内容が変わってます。
冒頭の1章から3章までの最終形の原稿が朗読されますが
結末は、ブルカニロ博士が登場する初期形の内容です。
ちょっと珍しいですね。
念押ししますが、初期形と最終形では全く結末が違うので
最終形の結末を知らない方は、ぜひ、最終形の終わり方もチェックしてみてください。
青空文庫「銀河鉄道の夜」
それから、「風の又三郎」市原悦子さんの朗読も最高です
こちら、おそらく当時の東北の農民の貧しさがモデルとなった
「グスコーブドリの伝記」
朗読がなかなかえぐくて、ネリがさらわれるシーンに鳥肌立ちました。
秋の宵に、宮沢賢治ワールドに浸ってみてはいかがでしょうか。
私は未だどっぷりです
「花と私」
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絵や絵本は子供だけでなく
大人が本来の輝きを取り戻せるセラピーだと捉え
大人のための絵と絵本の制作・活動をしています。