こんにちは。

 

 

渡邉希久子です。

 

 

時々、童話や絵本の紹介をしているのですが

ここでは、何度も紹介しているこの本

 

 

 

 

数あるムーミン童話の中でも

かなり大人よりのお話がぎゅっと詰まっていて

 

ムーミン谷に登場する様々なキャラクターが主人公になったお話です。

 

 

 

その中でも、よくご存知のスナフキンがメインのお話「春の調べ」

 

 

冒頭、スナフキンが旅をしている情景が描かれます。

スナフキンは友人であるムーミンのことを思い浮かべながらも

ひとりでいることを楽しんでいます。

 

 

長い時間あたためてきた大切な歌の「しらべ」を

ようやく完成させるところでした。

 

 

そこへ突然、ちっぽけなはい虫がスナフキンに近寄って

話しかけます。はい虫に名前はありません。

 

 

はい虫にとって、スナフキンはまさに憧れの人

初めて見るスナフキンに興奮し

スナフキンがひとりでいることを

ほっておくことが出来ず、後をついて行きます。

 

 

スナフキンはせっかく湧き出てきた「しらべ」を

はい虫に邪魔されてしまったと感じます。

 

 

そこで、もう「しらべ」を作ることは諦めて

はい虫のお喋りに付き合うことにしたのです。

 

 

はい虫は、自分がどんなにスナフキンを尊敬し

憧れ続けた人か、興奮しながら語ります。

 

 

それを見てスナフキンは

 

「おまえさん、あんまりおまえさんがだれかを崇拝したら、

ほんとの自由はえられないんだぜ。ぼく、よく知ってるがね」

 

と言いました。

 

 

それでも、はい虫は興奮した状態で

お喋りをやめられず

スナフキンの旅がどうだったのか

友人のムーミンは寂しがっていないのか

あれこれと、ぶしつけに聞きたがります。

 

 

スナフキンは、こうも考えました。

 

なぜみんなは、ぼくをひとりでぶらつかせといてくれないんだ。

もしぼくが、そんな旅のことを人に話したら、

ぼくはきれぎれにそれをはきだしてしまって、みんなどこかへいってしまう。

そして、いよいよ旅がほんとうにどうだったかを思い出そうとするときには、

ただ自分のした話のことをおもいだすだけじゃないか。

そういうことを、どうしてみんなは、わかってくれないんだ、と。

 

 

 

これは、かなり深い話なのです。

 

 

 

この物語では、ひとりでいること

一個の人格とはどういう事なのか

が、さりげなく語られています。

 

 

 

最初のスナフキンのセリフ

「あまり誰かを崇拝したら自由が得られなくなる」

 

 

ここで言う自由は、思考の舵取りを自分が握る事

誰かを崇拝し過ぎると、価値観や思考の中心に

「自分」がなくなってしまうのですね。

 

 

また、物語上では

ここでは、はい虫には、まだ「名前」がない

というのもポイントです。

 

 

スナフキンのもうひとつのセリフには

ひとりでいることの大切さが語られています。

 

 

ひとりでいることを味わう

自分の世界を見つめる

内から湧き上がるものを待つ

 

 

その工程を

自分を信頼しています。

 

 

スナフキンはひとりでいることの

寂しさも喜びも大事にしている人なのです。
 

 

それをみんなはどうして分かってくれないのかと嘆いています。

 


長くなりましたので、続きます。

 

 

 

 

 

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