5月のいけばなと絵のコラボイベントでは、様々な発見がありました。

お客様のひとりから感想をいただき、その内容が素晴らしく
私自身、大きな気づきがありました。


許可を取っておりますので、感想を紹介させていただきますね。

今日は、とても有意義な時間をありがとうございました。

自宅に帰って、回想していたら、今日は何を描きたかったのか、そのことにたどり着きました。
久しぶりに、午後の光がたくさん差し込む、気持ちの良い空間で、花を活けた、穏やかな時間が、とても心地好かったのです。
それを、モチーフの色を通して描きたかったことに気がつきました。

いつもだったら、私は少ーしくすんだ水色や緑が好きなので、どちらかというと、寒色系の色を選ぶのですが、今日は、自分らしくない感じの、とても穏やかな色を選んでいたので、自分自身驚きでした。
その色を選んだのかが、引っかかっていました。
この印象の顕在化だったのか、と思い、納得しました。



こちらが、はじめにいけていただいたお花の作品です。




そして、こちらが絵の完成品。
大分、抽象化されていて、途中から描き込んでいくのかと思って、見つめていましたが、ある時、ぱっと、潔く終わりにされました。


こちらが、構図を参考にした写真だそうです。

描く前に写真を撮られていて、構図を決めておられました。



生け花と絵を描くという事を通しての体験とそれによる気づき、無意識が顕在化したものを改めて見つめ直す大切さを教えていただいた気持ちです。

私自身は、絵のテクニックを教えるというよりも、無意識の解放と気づき、それによるセラピー作用が、今後は重要視したい事なのだと、改めて発見出来ました。



普段、先のことを考えて、それを処理する、その繰り替えしですよね。
記憶を呼び戻して、何かを表現するって、普段の行動もそうですが自分からは、なかなかしないですよね。

お花を活けることは集中して花を観察することになりますし、
あとの絵を描くときに、その観察がとても有効で、記憶にとどまった印象を表現することができました。

普段、ついさっきのことも覚えていないぐらい、めまぐるしく1日が過ぎていきます。
このレッスンは、丁寧な時間を過ごすことにもつながりますね。
記憶にも定着するような気がします。
ボケ防止にも良いかも。



絵を描くことで、埋もれた意識の視覚化、つまり顕在化が行われるので、今後は、絵を描いた後にディスカッションの時間を設けるといいかと思いました。
仕上がった後に、一度反芻してからの表現というプロセスは、ご自身をみつめて分析する事にも繋がります。


また、お客様の言うように、結果に捉われず、集中する時間を過ごす事は、かなり大切なことと思います。


生け花や水彩画のように、やり直しをあまりしないもの、一期一会の瞬間に生きることは、最も大事なことかも知れません。


奥深い感想、ありがとうございました!






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