毎年、正月三日は西荻窪の実家に
家族が一堂に会し、新年会を開くのが恒例です。

我が家は子供一人ですが、
姉と妹は、それぞれ4人ずつ子供がいるので
全員揃うと、総勢17名の大所帯になります。

そして、皆が揃ったところへ
今では珍しい風物となってしまった
門付(かどづけ)が来るのを待つのです。

父ともう亡くなった祖父が
お神楽やお囃子の郷土芸能を長いことやっていたため
今では、その後継者さん方がやられておりますが、

ここでいう門付(かどづけ)とは
獅子舞と大黒舞を各家庭に訪問して
お囃子の音色に合わせて
舞を演じます。

町内の各家庭を訪問するので
家の近所まで来ると
お囃子の音色が響き渡り
もうすぐ、うちの番なのが分かります。


それで、出だしはこんな感じ。

門付1


一通り獅子舞を待ってもらった後は
大黒様がやってきて、大黒舞を披露します。

打ち出の小槌の中には落花生が入っていて、
それをお客に向かってばら撒きます。

ひょっとこのようなお面を被っているのは
「もどき」と言って、おどけ役で
大黒様からもらった福徳の落花生を
皆に撒くふりをして、自分の懐に入れてしまい、
大黒様に怒られるという小芝居が入ります。

門付2


そして、最後は獅子に
頭を噛んでもらい
厄災を払ってもらいます。

門付3

これが東京の杉並区で行われているのは
面白いことですよね。
まるで田舎の風景ですが、
毎年、とても楽しみにしています。

お祖父ちゃんが生きていた頃は
お祖父ちゃんが獅子舞をやり、
父が大黒舞をやっておりました。

若い方達が後を継いで
続けてくれていることは有難いです。

来年も再来年もずっと
続いて欲しいと思っています。