年末に一人旅に出た。

ここ数年、仕事と子育てに追われる日々が続き
いつの間にか人生の折り返し点もだいぶ過ぎた。

長めの年末年始休暇を活かして
リフレッシュも兼ね、静かに今後の方向を考えたかった。

それには、なるべく遠くがいい。
目的地を宮崎、長崎、第3のふるさと島根 3か所にしぼり
冬も気候が穏やかな宮崎にし、乗ったことのない
日南線をゆっくり旅することにした。

12月27日(土)

年末の家の片付け、掃除を済ませ夕方の出発
ひさしぶりの737‐800



23年ぶりの宮崎。
羽田から1時間50分。
空港に隣接する駅から、延岡ゆき特急「ひゅうが」に乗る。
宮崎空港から宮崎までは普通乗車券だけで乗車可能だ。



ホテルに荷物を置いて、地場の情報収集をしに
美味い酒を求め、さまよう。
ただ…年末の土曜とあって、20時過ぎても飲食店も軒並み満員。
どこに入ろうか…いい時間になってるし早く飲みたい。
カウンターに空きがある店に入ってしまおう。
入ったのは『闘魂居酒屋 鉄人』さん



まずは、鶏のたたき


地鶏の炭火焼
たまらず箸が自然に動く。うまい。


自分が「東京からです」と話すと
大将が「こちらは人も町ものんびりしてるんですよ」と仰っていた。
たしかに皆さん性格が明るい印象だ。
焼酎『飫肥杉』をお湯割りで数杯いただく。
明日、飫肥杉を見に行くのが楽しみになった。

繁華街もたいへんにぎやか。
店の名前は憶えていないが、ピアノのあるバーに入り情報収集。
コロナ禍までは、ある週末は四国、そのよく週末は北海道などと
地方出張を重ねていたが、そのころを何となく思い出す。



12月28日(日)

飲み過ぎてあまりよく眠れず。睡眠4時間くらい
朝食開始の6時半を待たずにビュッフェに並ぶ。
朝からチキン南蛮と冷汁のかかったご飯をおかわりする。

日南線の旅 出発 
かつて、旅行には欠かせない存在だったキハ40系列は
東日本、北日本ではほとんど見られなくなってしまっただけに
旅行に来たという実感がわいてくる。

7:50発 青島行き



大淀川の河口方面に朝日が昇る。



30分ほどで青島到着。



青島神社へ。
江の島を彷彿とさせるが、人も少なく海も清々しい。
橋の左右からさざ波が寄せる。
1年間溜まった雑念が洗われるようだ。



橋をわたり、島を右にまわると鳥居がある



マイブームでないが、神社にはまり気味のこの頃。
特に信仰するということではなく
古くからその土地を守る神に敬意を表すことにしている。
参道を歩くと、背筋も自ずと伸びる。





熱帯植物が茂っている神社に行くのは初めてかもしれない。
新鮮味がある。
正月に向け、掃除をしている方にお辞儀する。



大半の観光客がもときた道を戻っていくが、
周回する道があったので、1周してみる。
約10分とかからないが、1周する人はさほどいないようだ。



鬼の洗濯板







1時間ほどで駅に戻ってきた。
参道に向かう道を振り返る。


後続の「快速日南マリーン号」に乗る。
普通列車と同じキハ40、しかも単行
名を冠する快速にしては寂しさも感じたが
帰省ラッシュも相まって、車内はかなり混雑。
親子連れが座るボックス席にすみません、と一礼して座らせてもらう。

左手に風光明媚な日向灘。最高の景色である。
この景色を肴にビールを開けたいが
混雑の中の呑み鉄はひんしゅくを買いそうなので自粛。
六角さんの真似事はできなかった。

山間に舵を切り、40分ほどで飫肥散策のため下車
日南マリーン号とお別れ。



飫肥は、伊東氏5万1千石の城下町
武家屋敷を象徴する門構え、風情のある石垣などを歩いてみたかった。
核心部までは駅からおよそ1㎞ほど
レンタサイクルという手もあったが、2万歩目標もあるので徒歩でまわる

稲荷神社



城跡へ向かう大手門通りの街並み
整然としている








城跡までやってきた。







城跡の飫肥杉
中心に立つと、パワーが頂けるそうである。
背が高く壮観である。







小村寿太郎 生家



後町通りの掘割には、鯉が放流され元気に泳いでいる。
格調ある武家屋敷にアクセントを添える良い取り組みと思う。





心の落ち着く街歩きに満足し、2時間少しで飫肥駅に戻る。
またしてもキハ40単行。途中の南郷止まり。



広島カープキャンプ 天福球場最寄り駅 油津で下車



駅名標も駅舎もカープ
私はタイガースファンだが、地元の方やカープファンの皆さんは
2月が楽しみなことと思います。





カープ一本道
天福球場に通じる道、行ってみようかとも思ったが…
朝からそこそこ歩いて、腹ががらんどうだ。



よし、店を探そう…ということで見つけたのが
駅から数分の『うどん屋まごころ』さん
なべ焼きうどんを注文。



まろやかで優しいダシの味、なべ焼きうどんの偉さがにじみ出る。
いいじゃぁないか。
…五郎さん調になってしまいそう



温まったところで、再び日南線
終着駅の志布志に向かう。

ホームで『海幸山幸』号が休憩している。
行程が合えば乗りたかったのだが 今回は見送り。



後続の志布志ゆき
やはり1両で



じょじょに乗客も少なくなり
海から遠ざかると、原生林の峠を越えて
ふたたび進行方向左側に日向灘が姿を現す。

ディーゼル音を轟かせ、峠を越えると軽やかな響きに変わり
輝く海が視界に飛び込む。
これぞ鉄道旅のだいご味だ。



大隅半島方面?もうすぐ志布志である。



志布志到着。いかにも終着だ。
かつては志布志線が都城方面、大隅線が国分方面へと伸びていたが
その時代に来てみたかった。



リーズナブルなビジネスホテルを予約してあり
一服して荷物を置いてから近隣を散歩。

南国にも夕闇せまる。
日中が短い季節でも、日の入りがかなり遅いのは嬉しい。



飲食店街で情報収集をしようと考えていたが
日曜日、営業している店があったとしても
規模的に忘年会などで混雑しそうだ。
運よく入ることができても、アウェイ感満載だったろう。
けっきょくホテルの部屋に置いてあったドリンク一杯券を使うのが
一番よさそうと判断。
夕食はホテル間近の『ふくみみ』さん



おとなしくホテルに帰る。

12月29日(月)

ホテルの窓より
きょう向かう先の都井岬方面から上がる朝日



ホテルで、おばさんが作ってくれた和定食を頂く。
昼過ぎまで、ゆっくり武家屋敷等 旧跡を中心に散策。

きょうも早くに外に出るが、かなり気温が下がっている。体感的に5℃以下。

即心院跡



愛甲喜春の墓
神奈川の愛甲郡を思いだす。
無関係と思ったが、看板を読むと
島津氏に従って、移り住んだ分家とのことで
親近感が湧いたのだった。



日本どんの墓
おかしな名前だが、漁師で占い師だったそうな



志布志市役所
志布志市志布志町志布志
志布志市役所本庁志布志支所

地名マニアまで行かないが
繰り返しでリズム感もありますな。






前川



宝満寺公園
聖武天皇の建立







岩窟を切り開いた先人に頭が下がる思い
足もとが脆いようで近くまでは立ち寄れず





志布志の地名発祥の地
百人一首1番目の天智天皇が来られたのがきっかけと。



若宮神社、一礼させていただく



武家屋敷地区
きのうの飫肥より、いっそう素朴な感じ



方丈川水源
道路より一段低い。



武家屋敷地区から、いっきに明るい港湾部に出てきた。
素朴な山間部から、20分ほど
この変化もまたよし。



大阪南港からのさんふらわあ号が停泊している。
大阪在住時に来れば楽だったかな。



街の中心に戻り、鉄道記念公園の陽だまりでランチ



13:29の油津ゆき
宮崎方面へ折り返し、串間まで





今晩の宿泊先、串間温泉はバスで。
日野ポンチョあたりを想像するもハイエース

これからの時代はコミュニティバスと乗り合いタクシーの境界もあいまいになってくるのだろう。



『串間温泉いこいの里』さんのお世話になる
日帰り温泉併設の宿泊施設といったところ

夜に繰り出せる先は皆無、大人しくせざるを得ず
自然に囲まれた環境で窓を開けてきれいな空気を吸い込みながら
ゆっくりと来年以降の目標を考える。

夕方1度、夜1度温泉に入るが
透明ながら滑らかな湯が心地よかった。
早々に布団に潜る。







12月30日(火)

早めの支度で都井岬をめざす

7:46のバスで
おそらく昨日乗ったバスと同一車体



30分弱で都井岬到着
朝早く、灯台も公開しておらず



岬広場の脇に『ターザン遊歩道』なる脇道が目に入る。
都井神社まで1.2㎞とある
遊歩道をを見つけると、つい歩きたくなる。
引き込まれるように遊歩道へ



馬糞もところどころにあり、いつ野生馬に遭遇するか…
はらはらしながら歩を進める。





コースの中間あたり
日向灘をのぞむ展望台







整備された道に出て少し安心する。



都井神社



御崎馬
伸び伸びと暮らしている。

来年は午年でうまくいきまうように、と願いをこめて
御崎馬とのひと時をたのしむ。



















昼過ぎに串間市街に戻る。
昼は『マルチョンラーメン』さん



ラーメン&半チャー+替え玉
替え玉は焼き豚付き、味もそうだが胃袋も満足



串間駅



帰りは油津で南宮崎ゆきに
キハ40 たらこ色(右)からポケモン ナッシー号(左)にのりかえ
青島で観光客を乗せて満員になった。



19:50発の飛行機に乗るまで、宮崎市内で2時間ほど余裕がある。
お目当ては市内の『おぐら本店』さんのチキン南蛮
17時ころ早めの夕食を目指すも、30人ほどの行列。
少し前、旅サラダで紹介したことも影響したろうか。
並ぶのは好まず、今回は見送る。

空港に早めに向かう。
JAL で羽田へ。帰りは1時間30分。



羽田はターミナルまでバス、これは久々だ。



静かな時間の中で、これからの道筋を少しだけ見つけることができた気がします。
心身ともに良いリフレッシュになりました。