恒例の...

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やっと心の整理がついてきたので、久しぶりの更新。

次男はシーズンの終わりの公式戦5試合全部先発して4ゴール、3アシスト。チームも4勝1引き分けと次男が#10のポジションで先発するようになってから負けなし。実はそれまでチームは10試合以上公式戦で勝てずにプレーオフも逃していました。そんなわけでかなり自信を取り戻した次男に、シーズン終わりのミーティングで爆弾が投下されました。

まずは現コーチが、後半は結果が良かったが、相手も弱かったので、これぐらいで満足してもらっては困る(その弱いチーム達相手に自分が好きなプレーヤー使って一度も勝てなかったコーチはこいつなのだが。)。来年契約を更新したいか? したいならしてもいいが何も保証がないし、何が起こっても文句は言うな(まあ、これは昨年文句を言った親への牽制もあるかも)。

そしてさらにディレクターがわざわざ来て、”君はプロになりたいって言っていたけど、無理。もっと現実を見なさい。来年は下の学年にいい選手がいっぱいいるんだから、戦えなかったら来年は悲しいことが起こるぞ。”と駄目押し。

ちなみに私はミーティングに行かずに車の中で待っていた。次男はどうせコーチ達に気に入られていないので嫌なこと言われると思ったらその通り。行かなくて良かった。多分行ったらディレクターぶん殴っていた。そもそも現実だけ見ているだけのやつが、それより上に行けるわけないだろ。高い夢見ているから、そこに到達するために頑張って、少しでも夢に近づいて何かを成し遂げられるんだ。俺は周り全員に無理だって言われても、なんのツテもなくアメリカに来て、自分が夢だった仕事してるんだ。現実ってなんなんだ、知るか。お前みたいに、現実だけみて、人生妥協ばかりして来たやつが、そうやって少年の夢を摘み取るコーチになるんだ。次男は保証があるからプロを目指しているのではなくて、なりたいから目指しているんだ。今なれないのはわかるが、お前に将来まで決められたくないわ。本当に行かなくて良かった。

それでも次男は来年のサインをして来た。

次男曰く、”ここ何ヶ月かでフィジカルがよくなっているのが分かる。相手が弱いからではない、自分がよくなっているんだ。事実シーズンの初めはどのチーム相手にも僕は通用しなかった。違いは自分でわかっている。本当に僕はこのコーチ達が嫌いだ。でもこの一年が僕の成長期の最後の年だ。だからきちんとフィジカルトレーニングを継続したいし、今やっているトレーナーさんともう一年やりたい。地元でフィジカルトレーニングをしながら、しかも高いレベルのサッカーの練習がしたいから、もう一年このチームでやる。死ぬほどトレーニングしてやる。この一年頑張って、どこでも通用するフィジカルを付けて、来年はアメリカ中、いや世界中でプロを目指せる場所を探す、そして一人暮らしをする。来年は色々なところのトライアウトを受ける。このチームは今年が最後だ。”

ここまで自分で計画しているなら私達は何も言うまい。もう一年次男をサポートしようじゃないか。

ちなみに長男にこのことを話したら、

”ある意味いいことだな。とうちゃんは時々こんなんじゃあプロになれんぞとか言っているけど、これを他人が言ってくれるのはいいことだと思うよ。あいつたぶんもっと頑張るだろうし。”と一人頷いていた。こいつはいつも冷静。

そういえばもう一人冷静な人がいた。ミーティングに行かされたかあちゃん。何も言わずにミーティングを全て録音して来た。しかもそれを文章に起こしていると言う念の入れよう。ディレクターがフランス訛りで”Reality”って言っているところだけ切り取って目覚ましにしたら次男もっと頑張るかな(笑)。

 

 

子供も親も成長するのかな

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次男がトーナメントから帰ってきた。”楽しかった、けど最初はものすごく緊張した。”と言っていたので、”なぜ?”と聞いたら、”初めて、周りを見る、首を振るっていうことを実践で試してみたから、うまくいくのかどうか不安だった。”と言っていた。”えっ、やっぱ初めてなんだ?”とちょと驚くやら、感心するやら。周りを見る、首を振るっていうのは次男が特にアカデミーでプレーし始めてから、色々なコーチから、そして私からでさえも言われ続けていたことで、”何を今更”感が大きい。でも、やっているようで、今までずっとやっていなかったんだなあとはっきりした。”じゃあきっかけは何だろう?”、これは私が思うに、屈辱と立場の危うさ以外何ものでもない。昨年末にコーチから”見ればわかるでしょ、U19で来年できるわけないでしょ”とミーティングで言われたのがかなりこたえたのと、下の学年の子たちも体格や扱いでどんどん次男のことを抜き去っていくのを肌で感じているからだろう。この間は2003年生まれのナショナルチーム君がトップチームのキャンプに招かれていたし。もうその子は大人と一緒にプレーし始めているのだ(タケフサくんみたいに)。次男がある日私にかつてないぐらい真剣に聞いてきた、”俺と他のチームメイトの上手いって言われているミッドフィルダーの違いは何?”。”そうだなあ、ドリブルやタッチなどいわゆるテクニックと言われている部分はむしろ君の方がいいぐらいだよ、だけど決定的に違うのは、彼らは周りの状況がものすごく良くわかってプレーしているように見えるけど、どうも君のプレーはいつも行きあったりばったりって気がするんだよなあ。多分周りがあまり見えてないからだろうなあ。時々背後から食われちゃうのはそのせいだと思うなあ。しかも君のコーチ、君が背後から食われるのすごく嫌みたいだから、どんなに他いいプレーしても帳消しになってるかもしれんなあ。”って割と冷静に話してあげた。そこから黙り込んでしまった次男だったが、私は何も言わずにその場は終わった。しかし、どうも次男もちょうど同じようなことを感じていたらしい。そこからだった、次男が真剣に練習中に周りを気にし始め、自分がどこにポジションしていれば最も有効なのか考え始めているらしくなってきたのは。どうも練習中にコーチとよく話していると思ったら、いちいち”センターバックがボールを持ったこの場合の一番いい体の向きはどれだ?”とか聞いているらしいのだ。自分でやるって決めない限り、人から何を言われても本当にはできていないんだなあと最近実感していた。今まで”ちょっと周りを気にしたらうまくプレーできるようになった。”なんて私に言ってたこともあったが、あれは極端に言えば私へのリップサービスみたいなもので、心から必要だと思っていなかったのだと思う。まあ子供だったってことも関係しているのかもしれないが。ポジションと周りを気にしすぎてプレーがグタグタになったこともあったけど、何も言わなかった。もう、好きなように試してみるしかない。だから次男が遠征から帰ってきて”楽しかった。周りを見るのが役に立った。”と言ってポジティブになっているのはよかったと思う。私は試合は見ていないので、本当のところどんな感じだったのかわからないが、そこで気づいたことを私から言っても多分心に残らないだろうと今では思う。結局、彼自身が後でビデオを自分でみて、自分で気がついたことを直していくしかないのだと思う。まあ、自分の人生に置き換えて見て、親から勉強しろって言われてしたいと思ったことなんて一度もないし、うちの親は早々にそんなこと一言も言わなくなっていたけど、こういうことなんだなあと何となく納得できる。

日本人も鍛えれば強くなる

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ハワイでパシフィック・リム杯なるサッカートーナメントが行われているのをご存知だろうか?日本からはJ1の札幌といわきFCが参加、そしてMLS(アメリカメジャーリーグサッカー)から2チーム、コロンバスクルーとバンクーバーホワイトキャップ。ライブ配信があったので、たまたまいわきFCとコロンバスクルーの三位決定戦を見る機会があった。で、この試合が面白いのなんのって、私的にはとてもツボにはまった。いわきFCがフィジカル重視に鍛えているのは何かで読んで知っていたのだが、フィジカルで有名なアメリカのMLSチームの選手たちが、ガツンガツンといわきFCの選手に当たり負けしまくっている。というか、50・50の戦いではほとんどいわきの選手が勝っていた。空中戦もいわきFC有利。日本人のしかもセミプロ(アマチュア?)のチームがフィジカルでアメリカのトッププロに勝っているのを見るのが痛快だった。ウィングの選手も走りで何度か振り切ってクロスを上げていた。プレーの速さとかうまさとかでコロンバスの方がやっぱり上で、試合は3−5でいわきFCが敗れてしまったのだが、ここに”日本人はフィジカルに劣る”という通説が、”フィジカルはトレーニングでなんとかなる”って言う説に取って代わられるんではないかという大いなる可能性を見た。MLSの選手の何人かが、こいつらとやりたくねえって顔しているのが面白かった。いわきFCの選手達頼もしかったなあ。スキルとフィジカル、両方持ったら日本人もブラジルの選手みたいになれそうな気がするなあ。

終わりよければ

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アカデミー最後の週はU17とU19合同で、6vs6、9vs9などをチームを変えつつ毎日。個人の勝敗記録と得点記録をすべての試合で記録するという競争意欲を掻き立てるフォーマット。先の記事に書いたように、次男はかなり怒っていたし、勝ち負けがかかった練習だと燃えるタイプなので、この一週間は気合十分だった。本当にいつもこうだと期待が膨らむのだが。

最終日の6vs6トーナメントで優勝し、個人ポイントでは5位、ゴールデンブーツで3位だった。ゴールデンブーツの1位と2位はU19の選手だったので、次男はかなり頑張った。特に最終日のゲームではアシストも量産してチームメイトだったU19の選手のゴールデンブーツにも貢献しての3位。

もちろん公式戦ではないし、だから何?ってこともあるのだが、私は”毎日の練習も公式戦だ。”と思って練習して欲しいと思っているし、とにかく去年のこの時期練習でもU16に混ざってプレーするとゴールとは程遠かったことを考えると、喜ぶべきことだと思う。それに、やはりどんなシチュエーションでも活躍してシーズンを締めくくれるのはポジティブです。特に去年のこの時期にはおそらく精神的問題が大きいであろう腹痛に悩まされたことを考えるとずっとポジティブに三週間の休暇を迎えられる。

最初の一週間はトレーナーさんの指示で一切のサッカー関連のトレーニングとフィジカルトレーニングをしない。後の二週間でフィジカルトレーニングを始め、サッカーキャンプやフットサルでボールを使ったトレーニングという予定。とにかくこの一週間はいい休みを取ること、それは私たち親のいい休みにもなるのだ。

やっちゃいました

次男のアカデミーの3者面談。

まあ、もともと次男の評価が低いのは割り切っているつもりだったのだが、コーチが”来年は2003年生まれの選手たちと同じチームになるのだからリーダーシップをとらないと。”と言った何気ない一言に突っかかってしまいました。”なんでU17のチームに残るってわかるんですか?”と言ったらコーチが”どうしてアカデミーに残れるってわかるのか聞いているんですか?”というので、”違いますよ、どうしてU19でやれないって今から決めつけてるのか聞いているんですよ。”ってちょっとアグレッシブに聞いたら、コーチもムッとして”今のを見てればわかるでしょ無理だって。”て言うもんだから、私もムッとして”あと6ヶ月もあるのに決めつけるのはおかしいでしょ、あんたが信じてないのは構わんけど、俺は最後の一人になっても信じるから。”って言ってなんか収拾がつかなくなった。結局時間オーバーで帰ってきた。まあ次男はテキストでコーチと直接そのあと話していたし、私も言い過ぎましたってメールする羽目になった。まあ、気持ちは変わらないけど、言って何も得がなかったな。いや、一つだけ得したことがあったかもしれない。次男が”とうちゃんの言っていることは間違いじゃない、俺がしっかりしないからいけないんだ。俺が上手くならないからいけないんだ。コーチも、ナショナルチームのスカウトもいつか絶対見返してやる。”ってちょっと涙溜めながら静かに怒っている次男がいた。喧嘩腰になっていて気がつかなかったけど、”わかるでしょ無理だって。”が心に突き刺さったらしい。このミーティングの次の週が今年最後の練習だったけど、U19との合同練習だったけど、次男はなんかすげー気合が入っていた。練習見ていて、なんだ、もう一段ギアがあったのかと思った。気持ち一つでこうも変わるんだなとびっくりする。コーチの”無理だってわかるでしょ。”が本当に火をつけたみたいだ。いつまで続くかわからないけど、こんな刺激もいいのかもしれない。でも私には次はないような気がするので、余計なこと言わないように次のミーティングはかあちゃんに行ってもらうことにした。

すごい才能だ

次男が遠征中に名前の入っていないチームのジャケットが一晩放置されていて誰のものかちょっとした問題になったらしい。

そこで次男登場。”コーチちょっと僕に貸してください。”と言ってクンクンと匂いを嗅いだ、そして”これはステファン君のです。”と自信を持って言ったらしい。ステファン君は”俺のはバックの中にあるぞ。何言ってるんだ。”と言ってバックの中を探ったステファン君、”あれっ、な、ない。”と言って慌てたらしい。そのジャケットはまさにステファン君のだったのだ。コーチを含め皆、”なんなんだこいつは???。”という感じでびっくりしていたらしい。鼻が恐ろしくきく次男は普段から匂いで人を嗅ぎ分けているらしいのだが、こんなところで役に立つとは。”一晩放置してあるとさすがに匂いが少なくなってちょっと難しかった。”と次男。なんかすげーな。なんかの役に立たないかなその才能。

秋のグループリーグは終わり、練習試合はあるものの、公式戦はトーナメント一つを残すのみ。グループリーグの後半チームは勝てなくなり、U19でプレーしていたU17の#10くんが降りてきて、U15のナショナルチームのミッドフィルダーが上がってきた。次男はシーズン初めのベンチスタートから始まって、毎週、毎週、戦ってきてなんとかスタートできるようになって、やっとこ今のポジションを得てきた。でもU17の#10はともかく、U15のナショナルチームくんは上がってきてすぐに先発で、フル出場。なんだその待遇の違いは? 親の目線だからかもしれないが、次男がこの子に負けているとは全く思えない。でも次男が圧倒的な差をつけて勝っているかというとそれも違う。そこなんだよなあ。誰が見ても次男が上ってわかるようにならないと次男は競争に勝てない。同じぐらいだったら、ナショナルチームくんの方が待遇がよくなる。何しろクラブを宣伝してくれる選手だから。でも次男はちょっと気が緩むとすぐさまプレー時間を削られたりする。フル出場も未だ1試合。でも、おかげで気を抜く瞬間があまりないシーズンを過ごせた。明らかに、メンタルは成長しているし、フィジカルも上がっているし、サッカーもよくなっている。戦う姿勢って何?ってことがわかりかけている気がする。ただ他のプレーヤーに圧倒的な差をつけてってところに行くまではもっと、もっと努力を辛抱強く続けなければならないだろう。

で、親の方だが、ぶっちゃけて言うと、自分の子がそんな扱い受けているのが好きなはずない。そんなの、”あなたの子供が一番で、将来有望で、私たちも頑張って育てますよ。”って言われるのが一番気持ちいいに決まっている。しかも、やっとうまく行き始めたなと思うと他からいいプレーヤーが降って湧いてくる。実は今週も他のMLSクラブから選手が練習に来ていて、次男とポジションがかぶっている。っていうか彼自身は自分がウィンガーだって言っているのにコーチは練習の紅白戦などでミッドフィールドに使って明らかに次男とかぶっている(確かにスキルとか視野の広さを見るとそこで使いたくなるのだが)。ネイマールのオヤジだったら今頃怒ってクラブ替えてるに違いない(笑)。でも、どっちが今の次男にいいかと言えば、きっと、”お前頑張らないと残れないぞ。”って間接的にでも言われている今の方だと思うのだ。この”好きじゃないけど次男にはきっと良い。”と言う状態が本当に好きじゃない。でも”若い時の苦労は買ってでもせよ”と言う先人たちの言葉はきっと意味のあることなんだと思う。

実は先週トレーナーさんから、かなりマイルドに”今週はちょっとやる気が落ちてきているので少し罰でベアクロー(熊のようにはってジムを往復)をさせましたよ。”と言われた。実はその前の週末の試合の映像を見ていても微妙に足りない次男の姿が。その試合で次男は試合開始早々にゴールをしたのだが、その後のパフォーマンスにはなんか力強さがない。ディフェンスも微妙に甘い。でも次男は一生懸命やったと言う。その通り、次男は本気でそう思っているし、嘘をついているわけではないのが今ならわかる。これが本当に難しいところ。ここが実はがアスリートにとって全てと言っても過言ではないぐらい重要なところと今では思う。そう、100%出しているつもりでも出てないことって本当によくある。特にこの年代の不安定な時期にはより頻繁に起こるだろう。ではなんでこんなことが急に問題になってきたのだろうか?きっとそれは次男がギリギリの選手だから。圧倒的な選手だったら多少落ちてもわからないかもしれない。だから今を、100%力を常に出し切ることを学ぶための修行期間と思ってむしろポジティブに考えている。そんなわけで、次男にどうやったら100%試合で出せるのか自分で考えるべし、と指令。次男は”僕のパフォーマンスがいい時は試合に心から勝ちたいと思っている時、悪い時は自分がいいパフォーマンスをしようと思っている時って気がする。だからいつも勝つぞって思って戦ってみようと思う。”。これが答えかどうかなんてもちろんわからないし、上手くいくかもわからない。だけど自分で試行錯誤することが今は大事。

今朝、トレーナーさんが”今週はいいパフォーマンスでしたよ。プルアップの記録も伸びました。”と話してくれた。そこからいろいろとメンタルの維持の仕方とか意見をかわしたのだが、帰ってくる時に次男が”本当に恥だ。恥ずかしい。”と言っていた。多分夢はプロって言っている自分と先週のパフォーマンスとのギャップを考えて、悔いているのだ。でも恥と思うこともいい経験だから私は嬉しい。

よく若くて引退せざるおえなくなったプロ野球選手やサッカー選手が”当時は一生懸命やっているつもりだったが、今考えると100%ではやっていなかったと思う。”と言うのを聞く。それだけ100%を出し切るって難しいことなのだ。あるスポーツ心理学者はそれをガソリンタンクに例える。ガソリンタンクは使えば空になるのだ、だから定期的に補充しなければならない。精神力も実はガソリンタンクと同じで、使えば使っただけ空になる。だけどそれは自分では気がつかないことがある。だからこの心理学者は定期的に自分が契約するプロサッカーチームに行って、選手の精神力のガソリンタンクを満タンにするように働いているのだと言う。

どのスポーツでもプロになるのは大変だなあと私が常々思うのはそこにある。私は20代の後半までかなりいい加減に生きて、その後アメリカに来てからやっと”成功してやる。”ってメンタリティになってとにかく一生懸命働いた。私の職種ならいつでも挽回できる。しかし、もし私がプロのスポーツ選手として成功したいなら、そのメンタリティを10代から持たなければならないのだ。自分の10代を思い起こしてみるとそれはとてつもなく難しいことのように思える。逆に、この”成功してやる。”と言うメンタリティを常に持つ続けることさえできれば、ある程度のレベルに達した選手たち全員に、プロになれるチャンスがあるようにも思える。2年前、当時のアカデミーのディレクターのオリエンテーションで年代別に学ぶべきことを円グラフに示していた。U13ぐらいまでは技術が多くを占め、U15ぐらいまでは技術に加えて、フィジカルが入ってきて、それ以上の年代でメンタルとタクティクスが80%ぐらい占めているのを見て、”へえーそんなもんなのかねえ?”と思ったのを覚えているが、私たちは今それをまさに実感しているのだ。

 

長男にハロウィーンパーティーとか行ったりしたの?と聞いたら、”行った。”と言う。そんで何になったの?と聞いたら”ダイバー”と言う。”???。” どうやら潜るダイバーではなくてサッカーでファールを取られたふりをして転ぶやつをダイバーと呼ぶ、そのダイバー。”どうやってそんなのになるのよ?”と聞いたら”サッカージャージきて水中眼鏡をしていった。”

それわかる人いるのか?と思っていたら、案の定、誰もわかってくれなかったと言っていた。ちょっと難易度の高い仮装、でも予算がとても低くく済んだので、貧乏学生にはいいでしょう。

他人の話ですが

さて、地元では高校サッカーのトーナメントが佳境に入っています。州のベスト4が決定したのですが、その中に我が街からのチームが入りました。少年サッカー時代から見てきた子達の何人かがここまで行ったのは本当に嬉しいです。そのチームの主力の一人、ミッドフィールダーの子の話です。次男がまだ地元クラブでやっていた頃です。その子はU12の控え組でした。ちょっと太っていて、足も遅く、アジリティも低い、そんな子でした。背は低くなかったですが、成長は遅い方だったと思います。コーチとしてはどうしても先発として使えない感じなのですが、その子の足技とか、試合中に見せるパスとか、コンビネーションのアイデアとかものすごく光るものを見ることもありました。とてもいい子だったし、次男も結構この子とサッカーするのが好きだったのを覚えています。親しいコーチも”彼はすごいいいものを持っているんだけど、親の経営するレストランで毎日のように好きなもの食べて、体重のコントロールとかできてないんだよなあ。”と言っていました。それほど面識のなかったその子のお父さんは、しかし、とても尊敬できる人で今でも私とかあちゃんの話題にのぼります。いつも静かに試合を見て、息子くんがプレーしてもしなくても、試合には必ず来て、息子くんのサポートをするような方でした。文句を言っているところなど見たことがありません。このままだとプレー時間が少ないことを心配したクラブ・コーチ陣がBチーム行きを提案した時も、”プレー時間が増える方が今はこの子のためになる。”とそのお父さんはむしろポジティブに捉えて、それを受け入れていました。それだけではありません、食事管理、息子くんのトレーニング、全てをサポートしたのでしょう、4、5年後に次男の通うジムで久々に再会して、その子が挨拶してきた時には、最初まったく誰なのかわかりませんでした。そこにはスラッとして、しかし、いいバランスで筋肉がついたハンサムな好青年がいたのです。これがあの太っちょくんなのかと目を疑いましたが、同時にとても嬉しくなりました。諦めないで頑張っていたんだなぁと感激しました。今や地元でいちばんのサッカークラブの立派な先発メンバーで、高校サッカーでも大活躍中です。彼がどんな努力をしてきたのか、彼を見れば一目瞭然なのです。次男もお世話になっているトレーナーさんが言うには大学のサッカー部でプレーできるレベルにまで来ているそうです。私達にとって彼の活躍はとても励みになるのです。その子の努力もあるでしょうが、お父さんの辛抱強いサポートがとても大切だったのだと思います。これを見習って、全ては子供の将来の成長のためと思って私も、静かに次男をサポートできたらいいなと思います。