ミーンミンミンミンミン…



8月13日 12:34



あんなに長かった梅雨が開けて一変、目眩がするほど熱い夏がやってきた



ミーンミンミンミンミン…




「…」




うるさい…



夏らしくていいがこの音で脳が占領される




「んー…」




日向ぼっこ



春秋にはちょうどいいがさすがに夏の日差しは暑い



チリン…チリンチリン…



この間付けた風鈴が弱い風を受けて控えめに鳴る



夏というものは苦手だが、夏を取り巻くものは好きだ



難しい言葉…なんだっけ、ほらあれ…



そう、趣がある





カラン



先程入れた麦茶の氷が溶ける音がした



なんだか涼しく感じてきて眠くなってきた




「…出かけるのは日が落ちてからでいいや」



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…ッキキキキキキキ…




「んん…」




ヒグラシの鳴き声…



眠い目をこすりながら体を重くして起き上がる




「出かけるか」




出かけると言っても、散歩をするだけだ




「うん、ちょっとは涼しい」




そう、ちょっとだけ



いつも通り、川沿いを歩きながら静かに流れる川の音を聞く



そろそろ日が暮れるから帰ろうと声をかける父親の声がなんとなく脳で再生される



虫取りを楽しんだ子供たちが横切る



宿題が終わらなくて困っているらしい



いけない事と分かっていても人の話を盗み聞きしてしまう



旅行から帰ってきてキャリーを転がす親子や、逆に今から向かう親子を見るとなぜだか嬉しくなってしまう



この辺りは学校もあるので部活や補習帰りの学生がアイスを食べながら横切っていく



学生皆それぞれ、お泊まり会や肝試し、夏祭りに行こうなどいかにも夏らしいことを話して横切っていく



そうこうしているうちに神社に着いてしまった



まだ日は沈みかけだし、お参りにでも行こうか




タッ     タッ     タッ





夏の神社は怪しい雰囲気ながらも安心感がある



石で出来たでこぼこの階段を慎重に登る



昔ここで転けたことを思い出した



お転婆だったなとクスッと笑ってしまう



色々思い出にふけるうちに階段を登り終えた



神社にはまだ子供が3人ほど居た



音的に多分ポケ○ンをしているのだろう



白熱した戦いなのか、みんな汗だくになりながら画面に見入っている



そんな姿を横目に見ながら、神社にあるベンチになんとなく座る



ヒグラシの声が脳に直接響き渡る



この孤独感に襲われるこの鳴き声が昔は苦手だったが、今では懐かしさも感じるようになった



自分が思っているよりもロマンチストなのかもしれない



階段から子供たちの母親らしき声がした



子供たちは最初は帰りたくなさそうにしていたが、母親がかき氷を買ってあげるという話題を持ち出すとすぐに画面を閉じ、ニコニコしながら神社の階段を下っていった



その単純さが妙に可愛くてクスッと笑ってしまった



そろそろ日も落ちるし帰ろう




「よっこらしょ」




何をお願いをしておこうか




「んー」




やはり改名後の活躍だろうか



前にそのまま洗濯してしまいポケットに入れたまんまの小銭を出し、賽銭箱の前に立った



だが、小銭をポケットに直してしまった



なんとなく願わなくてもいい気がした



自分の中では活躍する期待しか無いようだった




「…帰ろ」




そうだ、このお金でかき氷を食べて帰ろう



なんて考えながら、ひぐらしが静かに鳴く階段を降りていっt…





?「っるんちゃん!!!!」



「んえ!?」



井上「もーいくら呼んでも起きないんだから!」



「あれ…井上…うち今神社に…」



井上「なに寝ぼけたこと言ってるのー、今からレッスンだよ」



「あ、あぁ」




そうか、夢か



そらそうだ、このご時世実家に帰省なんて出来ない



帰れない寂しさからこんな夢を見たのだろう



目を擦ると目の前には先輩たちや新2期生を含めての2期生が私を待っていた



かなり迷惑をかけてしまったらしい



急いでレッスン着を掴んで、みんなの元へ向かう



注意しながらもマスク越しだが笑ってくれる優しい先輩方、私が言っていたらしい寝言を聞いてバカにしてくる同期たち、少しずつだが馴染んできて話しかけてくれる新2期生



なんでも大丈夫な気がした



やっぱりあの時願いを言わなくて良かった



他のグループよりは足取りは遅いかもしれないが、少しずつ進んでいる



こんな都会で聞けるはずのないヒグラシの鳴き声が聞こえた気がした



その声は懐かしさや孤独感ではなく、なんとなく背中を押してくれるような優しい声に聞こえた。



END
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なんかこうみんなが求めているようなものじゃなくてすみません、これからの期待を込めて書きました。
これからも頑張れ!!って気持ちが爆発してしまい書きたくなってしまいました。
あと個人的に夏を取り巻く音が好きなので。
なんか自分のこんな感じの文を書く時になんとなく森田が1番合うなって感じがしたのでとりあえず森田に、田舎もちょうどぴったしだし。

そういえばなかなか書けなくてすみません。
ちょっとスマホの容量が今パンパンでどうしても減らせなくて保存が上手くいかないんですよね。
今回みたいに短ければいいんですけど、いつもみたいにセリフが多いとどうしても消えちゃったりしちゃうんですよね…今までどれ程の小説が犠牲になったか…
スマホの容量が軽くなるまでちゃんと小説らしい方に路線変更するか?とか思ってるんですけどどうなんでしょう?
みなさんからしたらやっぱ今まで通りみたいなセリフ多めが読みやすいんですかね?
あとこの書いてない期間に小説を読む機会が多くて、語彙力がレベルアップしました。
三角関係ドロドロ系も書けそうな気がします。
やっぱり重たい愛のも見たいっていう方がいるかもしれないので。
そして相変わらず変な時間ですみません。
最後に、増本可愛いぃぃぃ…(今週のけやかけで可愛すぎて心臓爆発するかと思った)。