こんばんは、今日も一日冷えましたね。
担当喪家さまのために、火葬場へ行ったときのこと。
霊柩車の到着を待つ間、ふと・・・
目の前にどっしりと植わってる桜の枝に、
たくさんの固い芽がついていることに気づきました。
夏の間、蝉のいた桜 。
澄んだ水色の冬空に、たくさんの芽が、枝にくっついて
空へ広がる。広がる。広がる。。
それは次の春に向けた新しい命の芽吹き。。
ほどなくして、喪家さまがご到着になりました。
最初のご安置から、ご納棺、お通夜、告別式と、
数日かけて心の中でお話してきた故人さま。
火葬炉の前で、皆さんとお別れがお済みなったあと、
私はいつものようにお棺の蓋を火夫さんと一緒に閉じながら
映画【おくりびと】の火夫さんのセリフを想い出しました。
【死ぬってことは終わりっていうことでなくて、
そこをくぐりぬけて次に向かう、まさに門です】と。。。
まだまだ寒い冬空に、桜の枝が広がるように、
みんなの涙に包まれながら、
故人さまの魂も冬空に微笑んでいるような・・
そんな気がした時間でした
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