ある日のこと。



当家でご納棺が終わり、後飾り祭壇を組んで、


遺族の方々にお線香をあげていただいた後。。。


さて、それではまだいくつか打ち合わせが


あるので、あちらの部屋で・・・という時。




正座をして、こちらを向いた喪主さんが、


【亡くなった人の体にふれて、


 気持ち悪いと思ったことない?】



・・・唐突に聞かれました。




こちらも、正座を崩すわけでなく・・・




【・・・ないですねぇ。。。


 元々、5年前に亡くなった叔父の死が


 きっかけで、この業界に入ったので・・・


 


 右も左も分からず業界に入ったので、


 用語ひとつ覚えるのも何か覚えるのも、


 それは初めのころは大変でした。


 けれど、亡くなった方のことが


 気持ち悪いと想った事、それだけは


 今まで一度もないです。


 なんというか、いつも叔父や、祖母や、


 ワタシの身内を、心のどこかで想い出しながら


 触れさせてもらってます】




言葉を選びながら、でも・・・、正直に答えました。




すると、、


ワタシはもちろん存じ上げなかったのですが、


先日、喪家の親戚で、やはりお葬式ができて、


その時、死化粧に来てくれた女性にも


喪主さんが同じことを聞いたのだ、と。




そして、その女性の方もまた、


ワタシと似たような事を話してくれたのだ、と。。



しみじみ、、でも、どこか少しだけ嬉しそうに


おっしゃいました。




それを伺った時、ココロがあったかくなった。。




知らない地域の、別の会社の、でも、


同じ業界の女性が、


そんな風に、日々、仕事に向き合っていて、


お互いきっと会うことはないけれど、


なぜかつながってる気がして・・・




嬉しいなぁ、、、と。



きっと、そういう気持ちで日夜、


仕事に向き合ってる業界の仲間が


たくさんいらっしゃるんだなぁ、と。




駆け出しのころ、書いた詩を ・・・


久しぶりに想い出しました。



心の奥に持つ芯は、いつも変わらず同じです蓮



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