段々と冷えて、ストーブなしではツライ今日この頃。
日頃、会社でお世話になってる取引業者さんたちは、県内あちこちの葬儀屋さんと取引をしてる業者さんも多数あって。
そうすると、倉庫で一緒に作業しながら、ふとした時に、いろんな地域にある他の葬儀屋さんの話を聞かせてくれる場合が多いのです。
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【あそこのね、●●さんはね、これがもう、すごいんだよ。
納棺やるとね、ご親族さんたちはねぇ、もう誰もが必ずポロリと泣いてしまう、そういう独特の語り口なんだよ】
とか。。
業者さん伝いに、仕事ぶりが伝わってきて、つい想像してしまう。。
そっか、、そんなすごい語り口の方がいるんだ。。
・・・お会いしたこともなければ、この先、きっと会うこともないんだろうけど、
泣かせる語り口は、きっとその方が長年仕事をする上で、身につけたものなんだろうな・・・
とか・・・、人ごとながら、やっぱり、つい、想像してしまう。
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そんな話を聞いた数日後。。
担当喪家でのご納棺のときのこと。
天寿ということもあって、ご遺族やご親族の方々、みんな時々笑いありの和気あいあいとしたご納棺。
滞りなく進み、後は棺の蓋をご遺族で閉めていただくだけ・・・
・・・そこへ遠方から遥々やってきたご親族さまが、到着後、駆け寄るように棺のそばへ。。
【遅れてごめんねぇ。。ようやく間に合ったよ。。
でも、もう逝っちゃうんだねぇー・・逝ってしまうんだね・・
本当に、本当に長い間、お疲れさま。。】
喪家の方々、その場の空気が一瞬にして変わり、その一言に全員もらい泣き。
亡き方がお元気だった頃・・・
ほぼ同じ時代、空気、時間を過ごしてきて、そして最後に見送る方の心からの言葉。
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この仕事ってありがたいなぁ。
ワタシはまだまだ未熟だけども、人のつながりで、いろんな方が
その時にしか発しない、そんな心からの言葉に、ひとつ、ひとつ、出会えるような。。
そんな風に、しみじみ感じた一コマでした。