音痴で音楽的センスのない私が、ボイトレ(ボイストレーニング)に行ってみた話です。
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いよいよボイトレ体験入学の日。
朝から落ち着きません。
心の中でずっと
私は今までこんなに音痴で
このままでは人並みに歌えるようになりたくてボイトレに来ました
歌うのは好きなので
せめてもう少しうまく歌えるようになりたくて
声が小さいので
はきはき話せるように
大声を出すとすぐ喉が痛くなるので
発声法を習いたくて
と、延々「なぜボイトレに来たのか聞かれたときのための回答」をロールプレイングしていました。
「なぜこんな音楽のセンスのない、歌う機会も必要もなさそうなアラフォーのおばさんがボイトレにくるのか」
と冷ややかな目で見られたらいやだな、という不安があったからでしょう。
人と会うのにとても緊張する方なので、お腹が痛くなって何度もトイレに行ったりしながら半日過ごし、いよいよボイトレ教室へ向かいます。
住宅地の中に立つ、大きくはない建物。
その半分は整体か何かで、もう半分がボイトレの教室のようでした。
でもそちら側のドアを入ってびっくり、そのフロアの半分はさらに違う不動産会社か何かの事務所で、もう半分が教室でした。
小さな受付と、後から据え付けたたと思われる防音室。
先生は、華やかな感じの美人でした。
受付の椅子に座って説明を聞きますが、隣の事務所で広告がどうとか、これはあれで・・・という会話が気になります。
本当にここで私は歌うのですか・・・。
続きます。