前回の続きで「チャレンジしてみたこと・これからしてみたいこと」の話です。

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「これからしてみたいこと」

それはボイトレ(ボイストレーニング)です。

 

ボイトレなんて、プロを目指す人とか、そこまでじゃなくてもとにかく歌が上手で、プロの指導を受けてさらに上を目指したい!みたいな人が受けるイメージですが、私はそういう人間ではありません。

むしろ、その対極にいます。

 

昔から、歌は上手くありませんでした。

 

小学校の頃、「ほら、あの歌なんだっけ?」とメロディを口ずさんで説明しても、

誰も何の歌か分かってくれませんでした。

 

中学校の合唱では、高音が出ないのでアルトパートでしたが、主旋律ではないメロディラインがどうしても覚えられず、

どこのパートともつかないパートを歌っていました

 

高校では、音楽の得意な友人に歌を指導してほしいと頼んでみました。

彼女はピアノのキーを一つたたいて「この音を声出して」と言うのでその音を歌ったところ、彼女は

静かに首を振ってピアノの蓋を閉じ、

それっきりでした。

 

大学時代は時々カラオケに誘われましたが、

「音程が低いみたいだよ」と遠回しに教えてくれる人がいたり、

スローバラードを歌ったところ、間奏のあとにもう一回サビがきて

「えーこの歌まだ続くの!」

とうんざり顔をされたり、

私の後に歌う人が「安定感があっていいね!」と周りからやたら褒められたり。

 

社会人になって、流れていた音楽に合わせて軽く歌ったところ

「そんなふざけないでもっときれいな声で歌いなよ」

と言われたり。(地声です・・・)

 

音程も、リズム感も、声質も、ダメダメでした。

 

特に音程が取れませんでした。

頭の中を流れる曖昧なメロディに合わせて歌うのですが、音程は合いません。

音階は人間が決めたもので、実際の音の高低は無限にあります。

そのどこを狙えばいいのか、まるで霧の中を突っつくようで、全くわからなかったのです。

 

これでも中学のときに吹奏楽部に入ってから15年以上、楽器を吹いていたんですけどね・・・。

 

でも、歌うことは嫌いではなく、むしろ好きでした。

自転車で通学中とか車の運転中とか、今でも仕事中とか、一人になるとよく歌っています。

カラオケも、いくら周りから冷ややかな視線を浴びようとも大好きで、人前で歌う恐怖よりもとにかく歌いたい気持ちのほうが勝っていました。

 

そんな感じで、歌うのは好きだけど上手く歌えない、という状態でずっと生きてきました。

30代後半になって、ようやく音階がどのへんにあるのか、ちょっとわかるようになってきました。

(おっそ!)

 

出す音程をイメージする→声を出す→多少違っていても、耳から入った音を聞いて自分の出したい音に修正する

ことは(ゆっくりなら)できるようになりました。

といっても、まだ地声では音程がとれず、ほとんど裏声です(こわい・・・)

多分、普通に歌える人はこんなに意識しなくても自然にできていると思うのですが、私の場合は、機械や楽器を操作するようにいちいち意識する必要がありました。

 

40代の今もまだこんな調子なので、これでは

普通に歌えるようになる前に寿命が来てしまう。

そう思ったのが、「ボイトレに行ってみたい」と思ったきっかけでした。

 

実際、家の近くでボイトレできるところを探したり、体験入学を調べたりはしてみたのですが、

どうしても踏ん切りがつかなくて。

プロとかコンクールとか目標があるわけでもなく、発表する必要に迫られてとか、せめてしょっちゅうカラオケに行くからとか、そういった「歌が上手くなりたい理由」がひとつもないのに、

 

「人並みに歌えるようにしてください!」

って、先生に言うの・・・恥ずかしすぎる。

VIO脱毛のほうが恥ずかしさは上な気もしますが、なぜか、こっちの方が心理的ハードルが高いのです。

うーん、もう少し年取ったらいけるだろうか・・・。

 

なので、これは一生ものの「これからしてみたいこと」です。