旦那の話です。
ちょいナル（ナルシスト）で、けっこう短気で、ちょっと変わった人です。
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今から十数年前、旦那との出会ったときの話です。
友人が会社の人を紹介してくれることになり、その人を含め数人で飲むことになって、私は待ち合わせ場所に向かいました。
彼（まだ旦那じゃないので、こう呼ぶことにします）は、ピンクのノースリーブにぴったりしたジーンズ、とんがったデザインの革のサンダルという
ちょっと主張のある格好
で立っていました。
飲み屋で隣の席になったので会話をしたのですが、
ほぼオレの話
でした。
オレってさ、オレはさ、オレの・・・。
これは何かのアピールなのかと一瞬思いましたが、私のほうから話題を振っても
「ふーん。」
でイマイチ話が広がらず。
ただ自分のことを話したい人なんだな、と思いました。
会話の内容はあまり覚えていないのですが、ひとつだけ、
「オレって、（学生時代）何部だったと思う？」
ってノーヒントで聞かれたことをよく覚えています。
いや全くわからないんですけど・・・？
がっしりした肩がノースリーブから見えていたので、適当な運動部名を答えたところたまたま当たって、彼は満足そうでした。
その後、彼からよく電話がかかってくるようになりました。
その頃彼は転職を控え、前の会社の有給消化中でした。
（つまり暇で時間を持て余していた）
毎日昼頃起きて、うだうだと過ごし、夜電話をくれるのですが、
やっぱりオレの話で。
今日は何時に起きてうだうだしてちょっとでかけて店を見て、どこでご飯食べて帰ってきた・・・みたいなオレの一日の報告。
（今でも、飲み会に行くと何を何杯飲んだか必ず報告されます。
なんだろ・・・全人類はオレの行動を知りたがっている、と信じて疑わないんだと思う）
そして、私から「今日会社でこんなことがあって・・・」みたいな話を振っても、
「いやオレもさー」
って即、返されてオレの話に切り替わってしまう。
せめて「そうなんだ」とか「それは○○だね」とか、会話を受け止める言葉をはさんでくれればいいのに。
正直もう何故電話してくるのかよくわかりませんでした
しかし、彼的には一応好意を持ってアタックし、でも話すことがないので自分の話をしていたそうです。
（ちなみに、私の第一印象は「顔は好みじゃないけど、何かよかった」だそうです。
悪かったね地味な顔で・・・）
出身地も趣味も職種もバラバラな彼と私でしたが、それがやがて付き合い、結婚に至ったのだから不思議ですよね（だいぶはしょった）。
どこがよかったのか聞かれるとうまく言えないのですが（決して自分の話ばかりするところが好きだったわけではないです）・・・
私の以前付き合っていた人が、
汚部屋に住み（部屋は足の踏み場がなく、風呂は髪の毛が詰まって流れなかった）
貯金がなく（短期の仕事をギリギリ渡り歩き）
私から借金をして（電気水道が止まると泣きつかれて数度貸し、最終的に数十万）
私のお金を勝手に持ち出し
私以外にも彼女が2人いた
という、平凡な私の人生の中ではかなり波乱のお付き合いだったため、ひととおり身の回りのことができて借金もない彼のことは
とても”まとも”に見えたのです。
「変わり者の彼」の話をこうしてネタにして書いてますが、私自身もＨＳＰだったり苦手なものがあったりでちょっとズレていると思うので、そのへんはどっちもどっちです