
読んだことのあった職場の方の感想は
「思ったほどじゃない、泣く事は何もなかった」でした。
でーすーがー、わたしは号泣しました。
それは、自分と重なりあうところがおおかったのと、
知っている光景があったからかもしれません。
こちらの本も最初は何を書いてるんだ?
と思うような日常からはじまりました。
そこからの最後の追い上げは少し目まぐるしく、
もう少し最後の方を丁寧に書いてもらえたらよかったなとも思いますが、
最初の「日常」が「日常」として書かれていたからこそ
最後がよりグッとくるという風にもとらえられます。
この本の最後の解説はかなり好き。
私が思う事全てが書かれてる気がした。
「現実はいつだって淡々と続いて、悲しみはいつだって容赦なく、
思いも寄らないところではみだしてくる」
と言う一節はこの本をよくあらわしてると思います。
この本は、日常の中に突然おきる重大な出来事、
突然の出来事に日常が日常ではなく、
当たり前なものでもないんだと気付き悔いるというような内容で、
そんな中で強くない、弱いリアルな人間行動を描いてると思います。
感情移入出来る人にはおススメいー
!ここからネタばれ含みます!
感情移入出来たのは、私は実家に犬もずっと飼っています。
生まれては亡くなるという世代交代を繰り返して。
だから愛犬の老いゆき亡くなる場面も情景が思い出されます。
同じではないけど卵巣の手術をしたので内容や言われた事が同じところがあり、
悪性のガンだと宣告され、
私は結局良性でしたので後々付き合ってる人や
両親の当時の気持ちもしることもでき、
なにしろ本当に突然未来がなくなるかもしれない不安や日常が全て消え去って
病院生活になるという現実が押し寄せる。
けれど、自分より周りの人の方がキツイだろう、
当人は現実を受け止めるからかえって楽だと思うと
余計に弱音は吐かなくなり覚悟を決めて強くなり、
ただ、結果を知らされる直前や誰かが自分のために苦しんでると知った時、
日常がとてもいとおしいものだと気付いた時には「もっと生きたい」と思った。
「なぜ私が」と。
そしていま、病院では化学療法に通われてる方ともかなり接していまして、
みなさん余命宣告以上に長く生きられていて、
「あと半年持たないとか言われてたのよ5年前」とか笑って話されていたり、
薬が変わって髪の毛が抜けてショックだと副作用について愚痴をこぼされたり、
「あんたがいるから楽しいわ」と言ってくれてた方達が、
驚くほど痩せ、顔色が悪くなり、歩けなくなり、「こんな姿見せたくない」と言い、
入院したらもう二度と会えない。
ご家族の方から悲痛な思いを聞かされることもある。そんな現実も見てきた。
だから、この本は最後にあまりに感情移入ができてしまう。
そう、この本は「愛する人の死」がテーマなのです。
本の内容と言うより、本当にこういう事はいつわが身にふりかかる事かわからない、
そして、わたしもまた同じ病気になる可能性もぬぐえない。
でももしそれが旦那におこってしまったらもっと辛い。
結婚してすぐ、夫婦になって、
人と人生を共にするという中で命に確実などないと不安になることも多かった。
世の中は本当に不平等だ。
そう改めて考えさせられたり、きづいたりできる本だということがおすすめの理由。
解説の「現実はいつだって淡々と続いて、悲しみはいつだって容赦なく、
思いも寄らないところではみだしてくる」
という一節、深いなと思います。
あー感情移入しすぎて感想文という枠からはみだしてしまいました(笑。
100回泣くこと (小学館文庫)/小学館

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