ピンポーン♪ 



エントランスのチャイムを鳴らす

 





「松本です」


インターフォンに向かって話すと





『どうぞ、上がってきて』


と返事が返ってきた。





エレベーターで9階へと上がり部屋のチャイムを押すと


玄関の扉が開きエプロン姿の涼太が顔を出した。



奥から良い匂いが漂ってくる.......






『待ってましたよ、舞さん』



涼太に促されキッチンまで行くと、




『料理するの好きなんだけど、1人じゃ食べきれなくて、、貰ってくれて助かります』


とタッパーを取り出してる。





「冷凍しとけば便利なのに、私が貰っていいの??」




『色々作って食べるのが楽しいから貰ってくれる方が有難いんです』



ニコニコしながら手際良く菜箸を動かしてる。






「ありがとう。 本当、りょうたって意外な一面が多いのね~」







『知りたいですか?  他にも意外な一面ありますよ』