ここ数日、ヤゴを観察していて気がついたことをいくつか。

そろそろ羽化するなーと思うのがこういう子で、
(画像をクリックすると拡大されます)
 
羽になるであろう部分が目立ち始めます。

若い子と比べると一目瞭然
ヤゴ01

そして、餌のアカムシが水槽の底でクネクネと動いていても
捕食しようとはせず、水槽の上部でじっとしていることが増えます。
羽化直前01

羽化直前03 


そして遂に水面に顔を出し、肺呼吸するように。


ここまでくると、羽化が始まるのも時間の問題です。
ふふふ。ワクワクしますね。


あと、観察用のプラケには羽化用の支柱として小枝と割り箸をセットしたのですが、
水中にいるときは割り箸にくっついていることが多かったのに、
羽化するときはこちら。

小枝、大人気!
羽化した3匹中、3匹全員が迷わず選ぶ、ホンモノの実力恐るべし。

追記:上の画像で肺呼吸しはじめたヤゴも、4匹目として小枝使用。
割り箸しか入れてなかった水槽では割り箸で羽化したヤゴもいたけれど、
小枝があるならばそっちを選び分ける鑑識眼を本能として持ち合わせているらしい。
違いのわかるヤゴ。。。何だかカッコいいんだけど!


あと、羽化する時間もバラバラです。
午前中のときもあれば、午後5時過ぎに羽ばたいたのも居て、
幅広い時間帯で羽化していきます。

羽化するのは人目の少ない早朝がお約束でしょう?と、早起きして5時すぎから
ちょこちょこ覗きにいきましたが、予想以上に朝は遅く(7時過ぎぐらいからが活発)、
徹夜だとか早起きしないでいいので、そういう意味ではとても観察しやすいと思いました。

ひょんなことから見つけたイトトンボのヤゴですが、
よもやここまでじっくりと生態を観察できるとは思いもよりませんでした。

水辺の生物ってホントに面白いです。





庭が騒がしいので覗いてみたら、居ました。



巣立ってまださほど経ってないであろうスズメの子。

一生懸命お母さんを呼んでいます。

小鳥であろうが子犬であろうが、親を呼ぶ声は聞き分けることができますね。
不思議だなぁと思いますが、きっとそれは自分も親だからなのかも。

このスズメの子に幸あれ♪




それは突然始まりました。
6月5日の15時をほんの少し回った頃、この日は朝から風がとても強くて、
洗濯物が気になったこともあり、ベランダの様子を何度も伺っていました。

ふとエビ水槽に目をやると、水槽の上層部を覆っている水草の上に茶色い物体が。
その日の朝に、こんなに風が強い日は絶対に羽化なんてないよね、と呟いたばかりで、
まさか羽化はしないだろうとタカをくくっていたのに、マツモやオオカダモの平原の上を
ゆるりゆるりと歩くヤゴ。

ついに水面に顔を出したのかー、肺呼吸かー!と私のテンション一気にアップ!

羽化用に用意した割り箸の支柱はもっと先にありますよ~!
もう少し先ですよ~!と教えてあげたいのを我慢して、そっと息を潜めて見守っていると、
ほんの1cmほど水面から飛び出したオオカダモにのそりとよじ登り、じっとすること数分。


え、そんな低いところで大丈夫なの?
身体の下の方、まだ水の中なのに!の心配をよそに。。。



うわ!始まった!!!
こんな唐突に羽化って始まるもんなんですね。
 
どこにも掴まることもなく、まずは上に伸びて、手足が伸びて。。。

 

つるりんと素早くでると、シャキーンとなりました。めっちゃカッコイイ!
  

羽が徐々に伸びてきてます。黄緑色から白くなって。

  
翅の脈までキレイに見えて、あまりに神秘的で心が震えます。
風が強いので羽が乾くのも早いのかな。
徐々に透明になっていきます。
 

途中、何度もおしっこらしきものをしてました。体内の余計な水分を少しでも排出して
身体を軽くするためなのかな。
初飛行に向けての準備なのだろうけれど、何度も何度も透明の水を飛ばしています。



あと、大きな複眼を手でこする仕草を何度もして、それがとても可愛くて。


70~80分ほどかけて成虫になったイトトンボは、フッと飛び立ち
水槽の傍のオンシジュウムの葉で1分ほど休憩。

そして風が吹く中、力強く夕日の方角に飛んでいきました。


羽化の瞬間に立ち会えて本当に感動しました。
早朝、人目のない時間帯にきっと羽化するんだろうなって思っていたし、
まさか最後まで撮影できるとは思っていませんでしたし。


惜しむらくは、息子にこの瞬間を見せてやれなかったことかな。
あと30分ほどゆっくりしていってくれたら、帰宅に間に合ったのだけど。
でもきっとまた、チャンスはあると願いつつ。

ささやかな我が家のベランダの水辺で、ちいさきもの達が成長を遂げ、
また来年、子育てしにきてくれたら嬉しいなぁ、と思います。




ヤゴを観察するにあたって、小さなプラケとオオカダモ、
そして羽化のときに登ってくれればと、割り箸と細い小枝を用意しました。
  


ヤゴたち、水底を這い回るのかと思ったら、普段はじっと水草のかげにいて、
餌のアカムシを食べるときだけ底に降りてくるので、毎朝ヤゴ探しすることから
私の一日は始まり、ベランダに居る時間が本当に増えました。
きっとご近所さんには、「あの奥さん、最近見るたびにベランダに居る。それも写真ばかり撮ってる!」って思われてるだろうな^^

  

そんな隠れ上手なイトトンボの幼虫たちのことを、登山などで高い山をよじ登るという意味を持つ、登攀(とうはん)幼虫と呼ぶのですって。

(※)登攀幼虫は止水や緩流に棲息し、水草や挺水植物、水底の落ち葉や朽ち木などに掴まって生活し、イトトンボ科の大部分、モノサシトンボ科、カワトンボ科の一部、ヤンマ科などの幼虫がこのタイプだそうです。

他には、イトトンボ科の一部、ヤマトンボ科、エゾトンボ科、トンボ科の幼虫など、止水や流水の広い範囲に亘って棲息し、水底にうずくまって生活する蹲踞(そんきょ)幼虫、

サナエトンボ科やオニヤンマ科のように止水や流水の砂泥底に棲息し、体を砂や泥の中に殆ど埋入し、普段は複眼と腹部末端だけを砂や泥の外に出し近付く獲物を狙う埋伏(まいふく)幼虫に分けられるのだそうです。           (※)参考:世界文化社発行「生物大図鑑」

ちゃんとヤゴの種類によって住み分けがなされているのですね。
イトトンボのヤゴなんて大型のヤゴにとっては格好の餌になるだろうし、
さすが自然の摂理、よく出来てますね。  

うちのヤゴたち、水草につかまりながら3つに分かれている尾鰓(びさい)をふりふりと振っている姿もよく見かけます。それがもう可愛くて!
この尾鰓から水中の酸素を吸収しているんだって。

日を追うごとに脱皮した抜け殻がプカリと浮いています。


幼虫は9~14回前後の脱皮(9~14齢)を繰り返して大きくなるそうです。


ホント、カッコかわいい♪


今日はここまで。また次回につづきます。



ベランダのエビ&メダカ水槽の水草を間引きしている時に
クネクネと泳いで逃げる何かを発見したのが5月中頃のこと。

1cmほどの細長くて尻尾が3つに分かれた黄緑色のこの子は
イトトンボのヤゴでした。



ヤゴってヤンマ系のずんぐりとした形のしか居ないと思っていましたが、
調べてみるとそうではないのですね。
最終形態は大きさこそ違えど皆トンボなのに、ヤゴ時代の形があまりにも
多種多様でびっくりしました。


プラケに移して観察を始めたところ、次々と楽しい発見が!


小型のヤゴといえど、れっきとした肉食系。餌はアカムシです。
アカムシの親はこの子、ユスリカさん。


メダカ水槽の底の藻泥にはアカムシがうじゃうじゃいるので、
毎日それらを少しずつピンセットでヤゴ水槽に入れてやります。


この泥の中にアカムシが。一匹、飛び出してるのが居りますよ~。
アカムシって泥を筒状にしてその中に居るのね。
この歳になってまさかユスリカの子の生態を知る日が来るとは。ホント面白すぎる。


朝な夕なにハンターとなり、餌のアカムシを美味しそうに食べていますが、
体液をまず吸うらしく、彼らの捕食後には透明になったアカムシの残骸が
水槽のあちらこちらに浮いてます。

この画像、分かりにくいかもですがアカムシを食べている真っ最中。
アカムシの先端にまだほんのり赤味が残っているの、分かっていただけるでしょうか。
あと、このヤゴが透明っぽいのは脱皮をしてさほど時間が経ってないからだと思われます。


お腹いっぱいになったので途中で手放したのでしょうか。
勿体無いから、全部食べなさいよね。


観察記、気まぐれですが続きます。