「皮」から「革」へ ・ タンナー見学
24日、兵庫県姫路市のタンナー見学へ。
姫路市は全国有数の皮革産地で、タンナー(皮革製造工場)が多く密集した一大産地です。
そして馬革の生産がさかんで全国シェアは約7割。その中でも革のダイヤモンドと呼ばれるコードバン(馬の臀部内にしか存在しない緻密な繊維層で、希少性の高いもの)を安定供給できる国内唯一のコードバンのタンナーで、原皮を「革」に加工する鞣し(なめし)の工程を見学させて頂きました。
※鞣し(なめし)とは革を柔らかくし、腐らないようにすること。
ヨーロッパから輸入された塩漬けの原皮。
巨大なドラムで毛や汚れを落とし、皮を柔らかな状態に戻す。
ピット槽で時間と手間をかけ繊維間にタンニンを浸透させる。
なめした革を天井で自然乾燥。
コードバンは馬の臀部内にしか存在しない緻密な繊維層で、裏側か
ら削りだす。
染色と加脂の工程。染色では、巨大なドラムに革と染料を入れて回すことで色をつけます。
グレージング仕上げ。
ガラス製の棒で革表面を磨き、美しい艶が生まれます。
全ての工程を見ることはできませんでしたが、実際に原皮から革に仕上がるまでには、10ヶ月もの時間が掛かるそうです。
手間をかけ、丁寧に仕上げた革。
それを形にし、製品としてお客様に革の良さを伝えることができるよう、
妥協のないモノづくりに取り組んでいこうと思います。
大変貴重な体験をさせて頂き、ありがとうございました。
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