赤貝猫[あかがいねこ]
蛸が橋の下の岸へ上がって昼寝をしていると、猫が忍び寄って八本ある足を七本まで食ってしまった。
目を覚ました蛸が怒って、残った一本の手でじゃらして猫を川へ引き込んでやろうとすると、猫が、「その手は食わん」 。
この猫が家に帰ると、すり鉢の中で口を開けている赤貝に手を出して、前足をはさまれてしまう。
誰かに取ってもらおうと、梯子段を上がっていくと、二階から「誰だい、下駄はいて二階へ上がってくるのは」。
飼い主の女が見つけて貝を外し、湯上がり姿のまま猫を抱いて行こうとしたが、あやまって落としてしまう。
猫はひらりと着地し、下から上を見上げて、何かを見つけたらしく、「フ-ッ」。
バレ噺。
3つの小咄をくっつけて、ひとつの噺にしたもの。
「その手は食わん」は1792年(寛政4)、桜川慈悲成作『笑の初り』の「蛸」。
「猫の下駄」は1774年(安永3)『茶のこもち』の「遣手」。
目を覚ました蛸が怒って、残った一本の手でじゃらして猫を川へ引き込んでやろうとすると、猫が、「その手は食わん」 。
この猫が家に帰ると、すり鉢の中で口を開けている赤貝に手を出して、前足をはさまれてしまう。
誰かに取ってもらおうと、梯子段を上がっていくと、二階から「誰だい、下駄はいて二階へ上がってくるのは」。
飼い主の女が見つけて貝を外し、湯上がり姿のまま猫を抱いて行こうとしたが、あやまって落としてしまう。
猫はひらりと着地し、下から上を見上げて、何かを見つけたらしく、「フ-ッ」。
バレ噺。
3つの小咄をくっつけて、ひとつの噺にしたもの。
「その手は食わん」は1792年(寛政4)、桜川慈悲成作『笑の初り』の「蛸」。
「猫の下駄」は1774年(安永3)『茶のこもち』の「遣手」。
青菜[あおな]
暑くて仕事をさぼっていた植木屋を、大家の旦那が呼んでご馳走をする。
酒は、よく冷えている大阪の友人からもらった柳影(やなぎかげ)、肴は鯉の洗い。
奥方に「植木屋さんに菜のおしたしを持ってくるよう」言いつけたが、返答は「鞍馬から牛若丸が出でまして、その名を九郎判官」。
菜は食べてしまったので、「菜(名)を九郎(食らう)判官」という意味。
それに対し旦那は、「じゃあ、義経にしなさい(よしときなさい)」。
感心した植木屋は、家に帰ってマネをしようとする。
「わたしにも出来る」という女房を押入れに隠し、友達を呼び込む。
酒はいつもの燗酒、肴はいわしの塩焼き。
どうにかこうにか旦那のマネが進み、「菜のおしたし」のくだりになると、友達は「菜は嫌いだ」と言う。
どうにか丸めこんでから女房を呼ぶと、汗だくで押入れから出てきて、「「鞍馬から牛若丸が出でまして、その名を九郎判官義経」と全部言ってしまった。
困った植木屋、「それじゃあ弁慶にしておけ!」
夏のネタ。
五代目小さんの十八番。
四代目の噺が基になっているという。
酒は、よく冷えている大阪の友人からもらった柳影(やなぎかげ)、肴は鯉の洗い。
奥方に「植木屋さんに菜のおしたしを持ってくるよう」言いつけたが、返答は「鞍馬から牛若丸が出でまして、その名を九郎判官」。
菜は食べてしまったので、「菜(名)を九郎(食らう)判官」という意味。
それに対し旦那は、「じゃあ、義経にしなさい(よしときなさい)」。
感心した植木屋は、家に帰ってマネをしようとする。
「わたしにも出来る」という女房を押入れに隠し、友達を呼び込む。
酒はいつもの燗酒、肴はいわしの塩焼き。
どうにかこうにか旦那のマネが進み、「菜のおしたし」のくだりになると、友達は「菜は嫌いだ」と言う。
どうにか丸めこんでから女房を呼ぶと、汗だくで押入れから出てきて、「「鞍馬から牛若丸が出でまして、その名を九郎判官義経」と全部言ってしまった。
困った植木屋、「それじゃあ弁慶にしておけ!」
夏のネタ。
五代目小さんの十八番。
四代目の噺が基になっているという。
