「だれだぁ」
これは友達から聞いたお話です…
ある学校の林間学校でとある古い寺に来ていた。となりに墓場が丁度あったので肝試しをすることにした。明るい昼間なのだが、ブキミでいかにも出そうな墓場だった。私がふと見るとお参りをしているおばあさんがいた。ブキミだな…と思いながら友達に戻ろうと急かされたので寺に戻る事にした。
夜。みんな寝たころだった。私はなかなか寝付けなくて布団の中でゴロゴロしていた。話相手がいなく、つまんなかったのでトイレに行く事にした。床をきしらせながらふとみるとさっきの墓場が見えた。さすがに怖くなって戻ろうとしたとき。「パキ…ボキ…」何か音がする。だれかいる。目を細め墓場をよくみると…。さっきのおばあさんが人間の骸骨をなめている音だった。おばあさんが私に気づくとニタァとブキミに笑ったのだ。「…見たね…?わるい子だねぇ……」とジリジリ近づいて来た。私は悲鳴をあげ、走って部屋へ逃げた。部屋の引き戸を勢いよく閉め、布団に潜りこんだ。手や足がガクガク震える。もう追い掛けてこない…?と思った瞬間。「ガラッ」来た。「おや…?さっきの子はどこかねぇ…」
私はわかるわけない…大丈夫…と思っていたのだが…。「そうだ…外にいたあの子はきっとまだ足が冷たいはず…」そういうと友達の足を触り始めた。「この子はちがう…この子も…この子もちがうねぇ…」そしてその時。ガシィッ!!「足が冷たい…この子だあ……わるい子はおしおきしなきゃねぇ…」私は悲鳴をあげた…
「…ち…ん」「…ちゃん!!!」気がついた。「大丈夫?すっごいうなされてたよ?」そう。朝だ。「どうしたの?怖い夢でも見たの?」あれは夢だったのか…ホッとして起き上がると…ズキンッ「え…」恐る恐る布団の中を見る。すると…
右足がない