前回、スティガのクラシックモデル３種以外は全てWRBと思ってほぼ間違いない、そしてクラシックモデルの中でも、オールラウンドエボリューションはちょっと特殊な立ち位置だとご案内いたしました。

まず、WRBの発売された当初、WRBシステムの基幹モデルとして発売されたのがエナジーウッドWRB（廃盤予定）でこれはWRBしか存在しません。

そして、他には当時に以前からあったオールラウンドクラシックとクリッパーウッドのWRBバージョンを発売するようになりました。

ちなみに現在廃盤予定のオフェンシブも当時WRBバージョンが発売されました。

この頃からWRBを搭載していないノーマルのクリッパーウッドが軽くなり始めたと言われているので、恐らくこの頃からWRBバージョンがあるラケットのグリップのブレード部分は生産過程で全て開口してしまってたのだと思われます。

実際にWRB発売後の当時ヤサカがスティガの代理店だったときのクリッパーウッドのグリップエンドを切りましたが、ブレード部分は開口されていました。

一方、オールラウンドエボリューションはというと、これだけWRBバージョンをリリースしなかったのです。

リリースしなっかった理由はわかりませんが、WRBバージョン作らないということは、生産過程でオールラウンドエボリューションのブレードは開口されていない可能性が高いのではないかという結論に至ります。

ところが数年前からそのような結論付けを妨げるものが、特注のオールラウンドエボリューションWRBです。

本国スウェーデン及び海外ではこのWRBバーションは発売されていないので、日本の特注のために全てのオールラウンドエボリューションのブレード部分を開口するようになったとは少し信じ難い。

そこでどうなっていかというのを検証するべく、オールラウンエボリューションのグリップエンドを切り落としてみました。

開口はされている、、、。

しかし、開口の横幅が通常のWRBのブレードのものより狭い。

恐らく特注のオールラウンドエボリューションWRBはこのブレードにクリッパーウッドのWRBに使用しているグリップ材を挟み込んでいるため製作が可能だったのかと思われます。

特注オールラウンドエボリューションWRBの現物を見ていないのですが、画像などを確認すると現行のWRBレンズは内部の見える箇所が小さいため、このような細さでもユーザーは他のWRBとの差はわからないかと思います。

それにしてもWRBが発案されたせいか、最近のラケットのグリップの大半は一部空洞のものが多く、これを批判するユーザーも少なくありません。

私としては各社グリップの空洞なものを製造するのは構わないと思っていますが、見えない部分なので空洞なのか否かを商品によってわかるように明記して欲しいです。

少なくとも、スティガのようにWRBとして出しているラケットがあれば、そうでないのは空洞でないと思い込んでしまいますよ。

オールラウンドエボリューションのグリップ最終結論