昨年の夏は携帯出来るサイズの小型扇風機をいくつか試してそれなりに涼しさを感じる事は出来ていたのですが、ずっと気になっていたので買ってみました。
【バートル 空調服ベスト】
空調服はいくつかのメーカーから販売されているのですが、バートルを選んだ理由については後ほど。
購入にあたり重要なのがサイズ。
空調服は背中側の両脇にある『扇風機から取り込んだ風が服の中を通り首や袖から抜けていく際の気化熱で涼しくする』という仕組み。
身体にジャストフィットするサイズ感だと風が通り抜けず涼しくならないので身幅に余裕のあるサイズを選ぶ必要がある。
かといって、サイズが大きすぎると大きな風力が必要になり、バッテリーによる稼働時間が短くなってしまうのでワンサイズ上くらいが良いかと思います。
僕は身幅はMサイズがジャストだったのでLサイズを選択。
一回り大きく、風は服内を通り抜けるのに程良い隙間がありこの選択で間違いない感じでした。
ファンは丸い穴に、ファンとカバーを挟み込んで固定する構造。
カバーはねじ込み式で脱着は簡単。
穴径は10cmで、ファンサイズが10cmなら他社空調服のファンも装着可能。
互換性をまとめたサイト等もあるので詳しくは検索してください。
首元の紐を絞って通気する風の量を調整します。
袖と裾はゴムで絞られていて、脇にあるメッシュと首元から風が通気する構造。
脇を冷やすのは体温を下げるのに効果的であり、脇にメッシュがあるのは2019年のこの記事を書いている現時点ではバートルだけなのでバートルを選びました。
ちょっと腕を上げると脇のメッシュから風が通り抜け、かなり涼しく感じます。
バッテリーを収納する内ポケットが両サイドにあります。
右ポケットはUSBケーブルを通す穴があり、着用時にファスナーを下げなくてもポケット内でボタン操作可能。
バッテリー容量は15900mAhで、重さは300g。
風量は5V・7V・9Vと、2019年モデルのバッテリーは容量が増えて10Vの出力UPが追加。
5Vは約30時間駆動するとの事だが風量は物足りない。
7Vから実用レベルで、ベストで使用するなら風量は十分。
約11時間駆動するので必要十分かと。
9Vは約7時間と謳われているが、実際7時間は持たないので仕事でずっと9V以上で使用するなら予備バッテリーがあった方が良いかも。
10Vはベストでは過剰な風量だが、長袖なら袖まで十分風が抜けて心地よい。
バートルの扇風機とバッテリーは専用品で、他社のファンやバッテリーとは互換しない可能性が高いです。
参考までに、株式会社空調服とサンエスのファンはジャックの径が合わず互換しなかったです。
【使ってみた感想】
気温32度の野外で試してみた際の使用感ですが、着ているのと着ていないのでは雲泥の差。
服の中を一巡する風力で汗がすぐ乾いて快適。
手足は汗でべたべただったのに対し、ベストで風が当たっていた身体の肌はさらさら。
かなり効果的でした。
が、取り込む風は外気なので気温が高いと暖かい風が入ってくるので快適ではあれどひんやり的な冷感は無い。
過度の期待は禁物。
それでも着ている方が圧倒的に快適、という感じでした。
出力は5V(弱)・7V(中)・9V(強)・10Vと風力を切り替えられて、5Vはかなり弱く、実用するなら稼働時間とのバランスも考慮すると7~9Vが程良かったです。
欠点は風でかなり膨らむので見た目の違和感はかなりあります。
現実的には日常使いにはあまり向かず、現場仕事や野外イベント向けかと。
それと、バッテリーがかなり高額かつ汎用性がない。
最大の難点は極端な高温多湿な状況では効果を発揮しない事。
例えばサウナの様な高温多湿な場所で扇風機を回しても多湿過ぎて汗が気化冷却しないですよね。
風で汗が気化する状況でないと効果は発揮しないので、自分の使用環境を考えてから購入した方が良いです。
他社製ファンではあるがモバイルバッテリーで運用出来るよう別途色々揃えたので、使用感等のレビューはこちらをご参照ください。→記事:空調服をモバイルバッテリーで運用してみるhttps://ameblo.jp/0x9rock/entry-12475794465.html