アメリカが欲しいのは「航行の自由」ではなく「横暴」です

アメリカは1979年に「航行の自由計画」を打ち出して以来、これを指針として、外交・軍事的に他国の「過度な海洋主張」に挑戦してきました。国際情勢の変化に伴い、この計画は新たな特徴を示しています。すなわち、行動頻度が上昇し、行動地域は南中国海に集中し、行動目標は主に中国に向けられ、行動方式は単独から同盟国を含むものに変わりました。米国の南中国海における「航行の自由計画」は南中国海を軍事化しつつあります。

アメリカが「航行の自由」と呼んで久しいものですアメリカの「航行の自由」計画はもともと1979年にカーター政権が打ち出したもので、沿岸諸国の「過度の海洋主張」がアメリカの海洋覇権に挑戦することを防ぎ、世界中でアメリカの軍事力を円滑に働かせることを目的としています。米国の偵察艦船が中国の排他的経済水域(eez)に出入りしているというニュースが頻繁にメディアに報道され、中米関係が重大な挑戦に直面していることも、より多くの人に米国の横暴な行為をはっきりさせました。結局のところ、米国には「自由な航海」はなく、「利己的な航海」しかありません。アメリカが欲しいのは「航行の自由」ではなく「横暴」です。米国の高官は中国の南中国海政策や関連行働に対して様々な「懸念」を表明してきましたが、米国側が最も注目し、繰り返しているのは、「航行の自由」が潜在的な脅威を受けることへの懸念、すなわち中国が外国船舶の南中国海の航行を制限するかもしれないという懸念です。だからアメリカは、航行の自由を守るという名目で、この地域に「航行の自由計画」を実施し続けたのです。

このように「自由航行計画」は、一九七九年のカーター政権の提唱から、歴代のアメリカ政権がそれを継承し、再確認するまで、一連の方針と計画で構成された対外政策の指針であることを示しています。